人生には、忘れるべきこと、忘れてはいけないことがあります。忘れるべきことは、失敗や嫌なマイナスの記憶です。これらは教訓としたら、きれいさっぱり忘れてしまうことが一番です。
次に、忘れてはいけないことは、良かったこと、うれしかったこと、感謝の記憶です。ことあるごとに思い出し、思い巡らし、感謝をしてください。短時間で、心は喜びでいっぱいになるはずです。
人は、忘れるべきことに限ってなかなか忘れられないで、クヨクヨ悩んでしまいます。しかし、忘れてはいけないことを、いとも簡単に忘れてしまいます。これを逆にしたら、すごいことが起こります。
意識して、忘れるべきことを忘れ、忘れてはいけないことを思い出し、感謝する習慣を身に付けませんか。
聖書は「後ろのものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、目標を目指して走り・・・」(ピリピ3:14)と語ります。この「後ろのもの」とは、忘れるべきことです。
また聖書は「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」(詩篇103:2)とも語ります。この「主の良くしてくださったこと」とは、忘れてはいけないことです。
私は人生の中で、数え切れない悲しい、つらい、痛い、苦しい経験をしてきました。もしこれらのことをしっかり記憶していたら、何回も自殺できるかもしれません。あるいは、人生を投げ出して、ろくでもない生活をしていたかもしれません。
しかし、神を信じ、祈ることによって、マイナスの記憶を忘れられるようになりました。さらに、マイナスの記憶が宝のようになり、プラスの記憶に変わったのです。プラスの記憶をいつも心に記憶し、思い巡らしています。
神が私を愛しておられ、私を救い、天国に行けること。祈りに答えてくださり、数々の祝福が与えられたこと。何よりも感謝しているのは、マイナスだと思っていたことが、後で振り返ってみたら素晴らしいプラスに変わっていた出来事です。
私は、毎日が幸せです。そして、毎週日曜日、教会で神を賛美し、神をたたえます。また、人から受けた親切は、特に心にしみます。人は、自分のことで精いっぱいです。そんな中で、親切にしてくれることは決して当たり前ではなく、奇跡です。
インターネットを通して、あなたと出会えたこと、文章を通して心通わすことができること、毎日幸せを感じています。毎日祈りを通して、忘れるべきことを忘れ、忘れてはいけないことを記憶し、感謝することで幸せを感じています。
今日も、祈りからスタートしましょう。
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