クリスチャンで元衆院議員の山川百合子氏(53)が、23日に投開票された任期満了に伴う埼玉県草加市の市長選で初当選を果たした。
開票結果によると、無所属・新人の立場で出馬した山川氏は、3万9813票(得票率48・3%)を獲得。再選を目指した無所属・現職の浅井昌志氏(62)は、自民党と公明党から推薦を受けたが、3万5511票(同43・1%)にとどまり、山川氏が競り勝った。
無所属・新人でNPO法人理事長の福田誠一氏(58)は、2009年、18年に続く3回目の挑戦だったが、7061票(同8・6%)にとどまった。
草加市の当日有権者数は20万6213人。有効投票数は8万2385票。投票率は、前回の37・9%を2・8ポイント上回る40・7%だった。
草加市で女性が市長に就くのは今回が初めて。これで埼玉県内の現職女性首長は4人となる。任期は10月29日から4年間。
NHKによると、山川氏は「『だれもが幸せなまち』草加を市民と一緒につくり上げたい。特に子育て支援や教育のほか、一人一人に寄り添う福祉政策の充実に努めていきたい」と語った。
草加市出身の山川氏は、キリスト教主義の恵泉女学園高校・大学を卒業後、英国に留学。帰国後、国際人道支援を行うNGO団体などを経て、03年に埼玉県議会議員に初当選。以後、14年間にわたって県議会議員を務めた。
4期目の任期中の17年に辞任し、立憲民主党から衆院選に出馬。比例・北関東ブロックで初当選し、衆院議員を1期務めた。
クリスチャンで、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団草加神召キリスト教会の会員。夫は草加市議会議員を6期23年務めた瀬戸健一郎氏で、夫婦ともクリスチャン政治家として多方面で活躍していたが、瀬戸氏は3月、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。