キリスト教出版販売協会が主催する「キリスト教書店大賞」の2022年のノミネート作品がこのほど、同賞のフェイスブックで発表された。
ノミネートされたのは、世界で最も多くのコロナ感染者・死者が出た米国のコロナ病棟でチャプレンとして奮闘した関野和寛牧師(日本福音ルーテル教会津田沼教会)の『天国なんてどこにもないよ』『ひとりで死なせはしない』、関田寛雄牧師(日本基督教団神奈川教区巡回教師)の『目はかすまず気力は失せず』、ホームレスなどの生活困窮者支援に長年携わる奥田知志(ともし)牧師(日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会)の『ユダよ、帰れ』など、計10点。
同賞は、低迷するキリスト教出版業界を少しでも活性化させようと、2011年にスタート。キリスト教出版販売協会に加盟する全国のキリスト教書店の店員が、前年出版された書籍の中から「売りたいお勧めの本」を投票形式で選ぶ。店員の投票による一次選考でノミネート作品が選ばれ、二次選考でノミネート作品の中から大賞が決まる。
今年で12回目の開催。昨年は、片柳弘史神父(カトリック宇部教会主任司祭)が『やさしさの贈り物』で、2018年に続き2度目の受賞を果たした。大賞は8月上旬に発表される予定。
2022年のノミネート作品(五十音順)と過去の受賞作品は下記の通り。
<2022年のノミネート作品>
『旧約聖書おもしろクイズドリル』
大島力監修
日本キリスト教団出版局
『ここが変わった!「聖書協会共同訳」新約編』
浅野淳博、伊東寿泰他著
日本キリスト教団出版局
『子ども、本、祈り』
斉藤惇夫著
教文館
『新約聖書おもしろクイズドリル』
辻学監修
日本キリスト教団出版局
『天国なんてどこにもないよ』
関野和寛著
教文館
『ひとりで死なせはしない』
関野和寛著
日本キリスト教団出版局
『ひと時の黙想 全き心を求めて』
ストーミー・オマーティアン著
日本聖書協会
『三浦綾子 祈りのことば』
三浦綾子(ことば)、おちあいまちこ(写真)
日本キリスト教団出版局
『目はかすまず気力は失せず』
関田寛雄著
新教出版社
『ユダよ、帰れ』
奥田知志著
新教出版社
<過去の受賞作品>
- 2021年:『やさしさの贈り物』(片柳弘史著)
- 2020年:『今日のパン、明日の糧』(ヘンリ・ナウエン著)
- 2019年:『わたしはよろこんで歳をとりたい』(ジェラルディン・マコックラン著)
- 2018年:『こころの深呼吸』(片柳弘史著)
- 2017年:『聖書人物おもしろ図鑑 新約編』(中野実監修)
- 2016年:『聖書人物おもしろ図鑑 旧約編』(大島力監修)
- 2015年:『エッサイの木』(ジェラルディン・マコックラン著)
- 2014年:『もっと教会を行きやすくする本』(八木谷涼子著)
- 2013年:『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子著)
- 2012年:『ガリラヤのイェシュー』(山浦玄嗣著)
- 2011年:『愛とゆるし』(日野原重明著)