「ビジネスと聖書一口講座」の時間がまいりました。今日のタイトルは「問題解決は同時進行で」。何のことか分からないかもしれませんが、私たちは何か、人生の中に問題が1つ2つ、3つ4つありますと、一つ一つ解決していこうとするのですが、それはまるで、こんがらがったワイヤーをほどく作業のようです。1本ほどいて次のをほどこうとすると、元のものがまたこんがらがってしまったなんて、そういう経験が人生の中にもあると思います。「あれは解決したばかりなのに、何でまた問題になっちゃうわけ? 先週解決して、今週はこっちの問題を解決していたら、また同じ問題になってしまった!」なんてことがあるのではないでしょうか。
私たちには、できることとできないことがあるんだということを覚えようではありませんか。この地球を自分が回しているなんて思っている指導者がこの世にはとても多くて、私も神様を知る前は、自分がこの地球を回していると思ったことがありましたが、とんでもないことですね。神様というのは天と地を造られただけではなく、毎日毎日、私たちが寝ている間も寝ずに働いてくださっているんだということをまず認めることが大切ではないでしょうか。
聖書の中には「明日のことは心配するな。今日十分問題がある」とあります。今日という日を感謝して生きようではありませんか。自分で解決できないことが、人生の中では1つや2つ、3つや4つ、10も20もたくさんあるものです。しかし天地の創造主なる神が、「わたしに任せなさい。わたしに委ねなさい」とおっしゃっています。そうすると、この神様はワイヤーの端の部分を持ってくださって、満遍なく揺すってくださいます。そして時が来ると、全体的にこのワイヤーのこんがらがったのが、少しずつ少しずつほどけていくのです。そういう体験を皆さんもするようになります。私たちが働いている間も、起きている間も、寝ている間も、常に神様が私たちの人生の端を押さえてくださり、揺すってくださいます。そして、一つ一つの問題が満遍なく解決していくのです。
私もそういう生き方に変わって15年以上になります。今までは、一生懸命自分で努力をして、お金もうけをしないといけない、地位も上がらないといけない、家庭も治めなければいけないと焦り、子どもの教育も、夫婦の関係も、自分の健康も、何かいろんなことを一生懸命努力して、一つ一つ解決していました。そんなに昔の話ではありません。ところが努力すればするほど、何かこんがらがっていくのです。何が間違っているのだろうかと悩みました。
そしてある日、教会に通うようになって、聖書を読むようになりました。今ですら牧師としてこうして皆さんにお話をしていますが、私は宗教を勧めているのではなくて、天地の創造主なる神がおられるということをお知らせしたいのです。創造主なる神がいるということをまず認めましょう。私たちが寝ている間も働いてくださる神様がいます。私たちの人生のワイヤーの端をつかんでくださり、それをゆっくり揺すってくださる神がいます。常にその存在を認めたたえながら、一日一日を感謝して、明日のことを心配せず、今日できることを精いっぱい努力して生きていくことによって、神様が少しずつ揺すってくださって、からまったワイヤーが満遍なくほどけていくことを体験できるようになります。
そして気付くと、「うわーすごいな!」と感動するくらい、このことも、あのことも、どのことも、すべての問題が満遍なく解決していき、人生のバランスが取れていきます。成功というのはバランスが取れていなければ意味がないということを、私はずっとこの「ビジネスと聖書一口講座」でお話ししています。このメッセージが皆様にとって、何かの光となり励みとなったら幸いです。またこの「ビジネスと聖書一口講座」で皆様とお会いいたします。
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