「ビジネスと聖書一口講座」の時間がまいりました。今日の話は「SIN」。私はビジネス牧師の中林義朗と申します。今日のタイトルはS・I・N、何のことでしょう。英語で「罪」のことを「SIN」と言います。SというのはSouth(南) の頭文字、Nは North(北)の頭文字、SとNの間のIが自分であると言った方がいますが、聖書の言うこの世の最大の罪は「自分が世界の中心だ」という考え方なのです。
どうでしょうか。私はこの話を聞いたときに「一本やられたな!」と本当に思いました。私は人も殺さないし、物も盗みません。ちょっとしたうそはつくかもしれないけど、そんな人に迷惑をかけるようなうそはつきません。それで「私を罪人、罪人と呼ばないでほしい」と、最初に教会に来たときには思っていました。ところがこの話に出会いました。人殺しも、物を盗むことも、うそをつくことも、それは確かに悪いことだけれども、それ以上に神様が嫌う最大の罪が「自分が世界の中心である」という考え方だとしたら、皆さんはどうでしょうか。「であるならば、私は確かに罪人です」と認めざるを得ないのではないでしょうか。
自分が中心の「I love me.」で、私は本当に自分を愛しているという人。自分が成功するためならば、人も使い、神も使い、そして自分がのし上がっていくという人。結果的には一人ぼっちになっちゃいますよ。お金に従うのか、神に従うのか?なんて迷っている方がいますが、その考え方のどこが問題なのか分かりますか。自分が世界の中心で、神をも利用しお金をも利用するなんて、どっちに従ったらいいのかと迷うことすら、もうすでに自分が世界の中心だという証拠ではないでしょうか。私もかつてはそこに居たので、大きな声を出して今はこの話ができるのです。
35歳になって私はクリスチャンになりました。それまでは聖書も分からないし、イエス様のことも分かりませんでした。ただ一生懸命成功を目指して、お金もうけに頑張って、一日も早く有名になること、地位が上がることを目指して生きてきましたが、いつまでたっても満足ができませんでした。そして教会と出会い、聖書と出会い、私が世界の中心だという考え方がある以上、この世では絶対に満足ができないということを学びました。
神を第一において、人のため、教会のため、社会のため、家庭のために私が働くことができるとき初めて、神様が私たちの周りの人々を通して私たちを祝福してくださるんですよ。これが聖書が教える神様のPrinciple、すなわち法則ではないかと思います。自分が中心ではありません。神が第一で、自分に与えられたタレントを生かし、教会、人、社会、家庭のために働くときに、人々が私たちを祝してくださり、神様が人を通して祝福してくださるのです。マザー・テレサは、無条件の愛はただ与えることであることを証しするために、貧しい人を助け、人のため、世のため、神のために働きました。そして、世界中の多くの人がその働きを見て「私もあなたを応援させていただきたい!」と賛同し、彼女の働きを支えるようになりました。
世界の中心が私であるという考え方が、 聖書が教える最大の罪なのです。今日はこのお話をさせていただきました。何かの参考にしていただきたいと思います。今日の「ビジネスと聖書一口講座」、いかがだったでしょうか。また次回、皆様にお会いいたします。
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【書籍紹介】
中林義朗著『あなたの人生を変える感動の24話』
ハワイ在住のビジネス牧師が語ります! ほんの少しのきっかけであなたの人生を変える、聖書が教える優先順位と成功(成幸)の方程式や知恵がここにあります。
定価:1200円(税別)
B6判変形・180ページ
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