皆さん、こんにちは。「ビジネスと聖書一口講座」の時間です。ビジネス牧師の中林義朗です。今日の話は「周りに振り回されない生き方」です。皆さんはどうですか。周りに影響され、あっちやこっちに引っ張られ、自分は「自分のためより人のために生きているのでは?」と思っている方がいらっしゃいますよね。私も実は、そういう生き方をしていたことがあります。八方美人になってあっちへもいい顔、こっちへもいい顔をしていると、結局は自分がずたずたになって疲れ果てて倒れてしまいますよ。今日はぜひ、この話を参考にしていただきたいと思います。
飛行機に乗りますと、救命胴着の説明というのが必ずありますよね。飛行機が飛ぶ前に必ず読んでくださいという説明書きです。ビデオでの説明もありますよね。その中に、緊急時のマスクの説明があります。普段気付いているようで気付いていないかもしれませんが、こんな質問をしたら皆さんは何と答えますか。酸素が薄くなって、飛行機の中でマスクが落ちてきたとき、「子どもから先に着けなさい」と言っているか、それとも「自分から先に着けなさい」と言っているか、どちらだと思いますか。私は以前、それは子どもからじゃないかなと思っていました。しかし、実際に説明書をよく見ると、子どもではなくて「自分から先にマスクを着けなさい」と書いてあるのです。私には8人も子どもが与えられましたから、子ども8人にマスクを着けていると、その間に自分が倒れてしまいますよね。ですから、まず自分がしっかりマスクを着けて、次にお兄ちゃん、お姉ちゃんに着けて、そしてお兄ちゃん、お姉ちゃんがもっと小さなきょうだいにマスクを着けるように、ということです。
なぜこんな話をしているかというと、まずは自分がしっかりとして初めて、人を助けられるということです。世のため、人のためと言って、もし自分が疲れ切ってぼろぼろなら、実際に人を助けることはとっても難しいと思いませんか。
「ビジネスと聖書一口講座」ですから、今日は十字架を例に挙げます。十字架には縦のラインと横のラインがあります。縦のラインのほうが長いです。そして横のラインが短いですよね。実は、これも私たちの人生にとても役に立つ教えなのです。まず、人生において一番大切なのは、私に命を与えてくださった神様との縦の関係です。それがあって初めて、横の関係があるのです。
ちょっと手を広げてみてください。手を広げて回してみると、自分の手の届く範囲が分かると思います。では手の届く範囲より外にある何かを取ろうとすると、どうでしょう。自分の軸がずれてしまいます。つまり、自分の軸をずらさないとそこに手が届かない、そんな生き方をしてはいけないということです。縦の軸をしっかり神様と一つにしたとき、その軸から手を横にして届かないところには手を出すべきではないのです。
あなたは人にノーと言えますか。どういうときにノーと言えるでしょうか。しっかりと境界線を作っていかなくてはいけません。私たちには、できることとできないことがあるのです。自分の手の届く範囲の人助けはいいでしょう。でも、自分の軸をずらしてまで人を助けるのはどうでしょうか。結果的に自分が疲れてしまい、周りに振り回されてぼろぼろになり、最終的には家庭が崩壊してしまいます。
今日の「ビジネスと聖書一口講座」、いかがだったでしょうか。周りに振り回されない生き方、何かの参考にしてください。また次回、皆様にお会いいたします。
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