皆さん、こんにちは。「ビジネスと聖書一口講座」の時間です。ビジネス牧師の中林義朗です。今日は「スティーブ・ジョブズ氏の最後の言葉に学べ」というタイトルでお話をしていきます。皆さんはアップルの製品を、一つはお持ちではないですか。一つどころではなく、iPadもあり、iPhoneもありと、 シリーズを5個も10個も持っているという人もいらっしゃるかもしれません。このスティーブ・ジョブズ氏はご存じのように、世界でも一番ビジネスに成功したビジネスマンの一人であると言ってもよいかもしれません。
そのスティーブ・ジョブズ氏が最後に残したという言葉が一時期SNSで拡散され、話題になりました。ジョブズ氏公認の伝記などにより、ジョブズ氏の言葉ではなく、他の誰かが創作したものであることがすでに明らかになっていますが、とても良い内容ですので、今日はちょっとそれをお読みして話を進めていきたいと思います。
「私は、ビジネスの世界で成功の頂点に君臨した。他の人の目には、私の人生は成功の典型的な縮図に見えるだろう。しかし、仕事を除くと、喜びが少ない人生だった。病気でベッドに寝ていると、人生が走馬灯のように思い出される。私がずっとプライドを持っていた有名になることや富は、迫る死を目の前にして色あせ、何も意味をなさなくなっている。生命維持装置のグリーンのライトが点滅するのを見つめ、機械的な音が耳に聞こえてくる。神の息を感じる。死がだんだんと近づいている。今やっと分かったことがある。人生とは富に関係のない他のことを追い求めたほうが良い。終わりを知らない富の追求は、人を歪ませてしまう。私のようにね。神は、誰もの心の中に、愛を感じさせるための感覚というものを与えてくださった。あなたの家族のために愛情を大切にしてください。あなたのパートナーのために。あなたの友人のために」
スティーブ・ジョブズ氏は、間違いなく世界で一番の金持ちになれた者の一人であり、成功者となれた者の一人でしょう。「神は、誰もの心の中に、愛を感じさせるための感覚というものを与えてくださった」という言葉が出てきましたが、私たち、聖書的に理解する者としては「ラブタンク」という言葉を使います。私たちの心の中にはラブタンクというものがあり、知らないうちにこのラブタンクを埋めようとして一生懸命仕事をし、一生懸命良いことをし、お金をたくさんもうけ、地位を得ようとします。ところが、それらによって埋めることのできないタンク、ラブタンクというものがあるのです。この埋めることのできないラブタンクというものを埋めることができるものは何でしょう。それは、神様の愛です。聖書の神様を心に受け入れたときに、私たちは本当の意味での心の満たしを感じることができるのではないでしょうか。
私は35歳になるまで、聖書の神様というものを知りませんでした。一生懸命つま先立ちをして、一生懸命上を目指して頑張りましたが、常に心の中が空っぽで、いつも心の中に空虚感がありました。頑張っている皆さん、そんな思いをしたことがありませんか。その空間は、お金でも地位でも名声でも埋めることができないのです。
一生懸命頑張って働いても、この胸にぽっかり空いた穴を埋めることはできません。聖書の神様に、あなたも出会ってみませんか。
ビジネス牧師の中林義朗でした。また次回、皆さんにお会いいたします。
※2021年12月17日に一部修正。
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【書籍紹介】
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B6判変形・180ページ
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