「ビジネスと聖書一口講座 From ハワイ」の時間です。皆様お元気ですか。今日はこんな話をしてみたいと思います。人間は笑うときに、何本の筋肉を使って笑うと思いますか。また、人間は怒るときに、何本の筋肉を使って怒ると思いますか。
人間は、笑うときには17本の筋肉を使って笑うのだそうです。ところが、怒るときというのは、43本の顔の筋肉を使って怒るのだそうです。
人間が笑うときというのは、素晴らしいスマイルじゃないかと思います。本当にこんなスマイルで毎日生きていくことができたら、素晴らしいですよね。17本の筋肉を使って人に良いイメージを与えるだけでなく、自分にとっても心地良い生き方をすることが大切ではないかと思います。それに反して、人間は43本もの筋肉を使って怒り始めると、どんな顔になるのでしょうか。
「ああ、この人はいい笑顔をしているな」と思えるような笑顔に出会うことはありませんか。特に年配の方で「ああ、こんな歳の取り方をしたいな。私もこういう笑い方を将来したいな」と思うような模範の人がいませんか。それは男性だろうが女性だろうが、日本人だろうが米国人だろうが、何人だろうがあまり関係ないと思います。本当に良い歳の取り方をしている、良いスマイルをしていると思えるおじいちゃんやおばあちゃんがいませんか。
ではその人たちは、人生の中で問題がまったくなかったのでしょうか。私は決してそうだとは思いません。逆に人一倍いろんな経験をし、痛いこと、涙を流すこと、つらい経験をいろいろと通ってきたのだと思います。そして、自我が砕かれ、自分にはできることとできないことがあるんだというところに行き着いた人だけが、あの笑顔を醸し出すことができるのではないでしょうか。
若い頃というのは、やっぱり自分の力で何か結果を出したい、そして自分はできるんだと思いがちです。「あの人はできる人だ! できる男だ!」と言われたくて、私も若い頃頑張ったものです。ところが多くのことはやはり自分の力だけではできません。3日間寝ないで仕事をしたら、本当にできないことができるようになるのでしょうか。そういうことではないのです。
若い頃、「私が会社に行かなかったらこの会社は前に進まない。潰れてしまう」と思って仕事をしていたことがあります。「私が行かなければ地球が回らない!」なんて思っておごっていた時期もあります。しかし、私たちが会社に行こうが行くまいが、この地球は回り、朝日は昇り、夕日が沈むのではないでしょうか。この全知全能なる神が天と地を創造し、そして天と地をコントロールされているのです。この真理に行き着いた者にだけ与えられる、素晴らしい笑顔というのがあるのではないかと思います。
年配になって、本当に素晴らしい笑顔を持っていらっしゃる方は、きっと人生の中で、「私にできる限界はここまで。子どものこともできることはした。これ以上、私が心配したからといって、遠く離れた所にいる子どもたちをどうすることもできない。もう祈るしかない、神に頼るしかない!」という思いに行き着いたのだと思います。
どうでしょうか、皆さん。皆さんも17本の顔の筋肉を使って笑い、そしてできれば43本の筋肉を使って怒ることがないようにしましょう。くしゃくしゃになるような怒り方を続けるのではなく、年配になったときに「素晴らしい笑顔だ」と言われる者でありたいと思います。素晴らしい一日をお過ごしください。「ビジネスと聖書一口講座 From ハワイ」、また次回、皆様にお会いいたします!
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