「ビジネスと聖書一口講座 From ハワイ」の時間です。皆様、お元気ですか。今日はこんなタイトルで行ってみたいと思います。「どこに行っても嫌な人はいる」
私たちは働いたり、学校に行ったり、いろんな集いに行きますが、みんながみんな気が合うわけではないですね。やはり中には、できることならこの人とはあまり顔を合わせたくないな、この人とは話したくないな、なんていうことがあると思います。職場においては、特にそうかもしれません。皆さんのボス、または直属のスーパーバイザーとか、課長や部長や、そんな人々とどうも気が合わないなというようなことがあると思います。
こんな話を聞いたことがあります。ちょっと失礼かもしれませんが、職場に嫌な人がいたのでキツネに例えて、「1匹のキツネがいた」と言いながら次の職場に行くと、今度は「2匹目のキツネがいた」という話です。そしてそれからも逃げて、今度は3つ目の所に行くと、今度は「3匹目のキツネがいた」なんていう話も聞いたことがあります。今、ここで逃げてしまうと、さらに皆さんの問題はつらくなるということを覚えておかなくてはいけないと思います。
また、次のような面白い話も聞いたことがあります。これはとても役に立つ話なので、ぜひ皆様にご紹介したいと思います。
日本で販売されているヒラメというのは、多くは韓国からタンクに詰めて船に乗って送られて来るのだそうです。今でもそういうふうにしているのかは分かりませんが、そういうふうにしているとしましょう。そしてタンクに元気なヒラメを入れて、船に乗せて日本まで到着すると、何か知らないけれどヒラメがぐったりしているというのです。それでどうしたらいいものかなあと、皆で考えた結果、こういうものを中に入れてみたそうです。ウナギです。
何百匹も入っているヒラメのタンクの中に、1匹のウナギを入れたのです。そして、日本に到着するまでにどうなるかを試してみました。そうすると、日本にこのタンクが到着して中を開けてみたとき、何とヒラメがぴちぴちと、それはもう元気に泳ぎ回っていたというのです。1匹のウナギを入れたことによって、ヒラメは逃げ回ったのでしょう。
「嫌なやつがきた! 何でこんなやつがいるんだ」と。今までは同じヒラメの友達ばかりで仲良くしていたのに、「何でこんなものが入ってくるんだ? 逃げろー!」という状況だったのでしょうね。その嫌なウナギがタンクの中にいたことによって、ヒラメが生かされ、ぴちぴち泳いでいたという話なのです。
どうですか。職場において、嫌だと思えるものが実は私たちに元気や力を与えているとしたらどうでしょう。嫌だと思うかもしれないけれども、それが自分に競争心を植え付け、自分にやる気を出させているとしたらどうでしょうか。いつも仲の良い友達同士や、息の合う者同士で仕事をしたらうまくいくと思うかもしれませんが、長年気の合う者だけでやっていると、だんだんだらだらとしてきて、先ほどのヒラメのようにぐったりしてくることもあるかもしれません。
神様は私たちにそれぞれ違うタレントを与えました。それぞれを違う者として比べないようにしましょう。自分は自分、あの人はあの人です。キツネも優しい人に見えてくるかもしれません。今日の皆様に、元気を与えている役目を果たしてくださっているかもしれません。
「ビジネスと聖書一口講座 From ハワイ」、今日の話も何かの参考にしていただければと思います。どこに行っても嫌な人はいるものです。
*
【書籍紹介】
中林義朗著『あなたの人生を変える感動の24話』
ハワイ在住のビジネス牧師が語ります! ほんの少しのきっかけであなたの人生を変える、聖書が教える優先順位と成功(成幸)の方程式や知恵がここにあります。
定価:1200円(税別)
B6判変形・180ページ
ご注文は全国の書店・キリスト教書店、アマゾン、またはイーグレープのホームページにて。
◇