米団体のオープン・ドアーズによると、近年迫害の激化するナイジェリアは、世界ワースト7に位置する迫害国だ。
同団体によると、ナイジェリアは、信仰のために殺されるキリスト教徒が世界で最も多いという。信仰を理由とする誘拐事件も同様で、世界の3分の2を同国が占めている。昨年拉致されたキリスト教徒の総数は2510人で、前年比150パーセント以上の増加となる。
信仰のために解放されることを拒んだレア・シャリブ姉妹はこの課題でも幾度となく取り上げたが、先月18日で彼女が誘拐されて4年になる。彼女は今年19歳だ。
政府は何度も解放を約束したが、見える成果は乏しい。2018年、訪米したブハリ大統領は、レアの自由を確保すると約束し、20年12月、ナイジェリア国防本部の情報局長エネンチェ少将は、詳細は知らないが、より高いレベルで交渉されている可能性はあると述べた。
今年1月、国防参謀総長のイラボール将軍はメディアに「レアだけでなく、テロリストに捕らわれているすべての人々の解放を確保するために具体的な計画が立てられている」と述べ、レアの両親を安心させた。彼は続けて「私のような特権的な立場の者は、レアだけでなく、すべての拉致被害者が解放される計画やそのプロセスも、当然知っています」と述べた。
レアの解放はもちろんのこと、同国の兄姉たちが迫害に負けず宣教に励むよう祈っていただきたい。
■ ナイジェリアの宗教人口
イスラム 45・1%
プロテスタント 37・1%
カトリック 12・1%
土着宗教3・3%