ビクトリー教会(米オクラホマ州)のポール・ドアティー牧師は15年前、中高生時代から愛用していた聖書を紛失してしまった。再び見ることはないと思っていたが、最近、その聖書が思わぬ形で戻ってきたという。しかも驚くことに、その聖書はその間に、一人の男性をキリストに導いていたのだ。
ドアティー牧師は1月初め、「クレイジー・ストーリー」と題して、自身のフェイスブック(英語)に一連の経緯を投稿した。
「クレイトンさんと会う。彼は10年前、シェルターでこの古い聖書を見つけ、それを読み始めました。表紙に書かれた『P・ドアティー』という名前を見ましたが、それが誰なのかは分かりませんでした。しかし、その聖書には旧約から新約まで、余白に日々の思いをつづったさまざまなメモや下線、感想が走り書きされていたのです」
クレイトンさんは、この古い聖書を見つけて以来、聖書の言葉と同じくらい、これらのメモや感想を大切にし、時に応じて読み進めてきた。そして最近になって、キリストに人生を委ねることを決心。多くのものから解放され、ドアティー牧師がフェイスブックにこの話を投稿した日の夜、ビクトリー教会を尋ねてきたのだった。
「神様は、私の古い乱雑な走り書きのある聖書を使って、この男性の命を救われたのです。彼は今、救われ、解放され、この夜、子どもを含め家族全員を教会に連れてきました。御言葉は生きていて、力強いのです」
ドアティー牧師は地元テレビ局(英語)に、「最初は、長い間見ていなかったので、まさか自分の聖書だとは思いませんでした。ですが筆跡を見ると、間違いなく私の筆跡だったのです」と語った。
「彼(クレイトンさん)は、(聖書を)何度も読み返したと言いました。彼は、自分は神を見いだし、より良い人生を送るための旅の途中であり、自分は救われたばかりで、この聖書は自分にとって、とても大切なものだと言っていました」
ドアティー牧師はまた、大切なものを失ったと思っている人々には、「視点を変え、なくしたわけではないと考えることです。なぜなら、神様はそれを用いて困っている人を助けてくれるのですから」と伝えた。