ローマ教皇庁が発行する日刊紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」上でカトリック医学協会国際連盟のペドロ・ホセ・マリア・シモン・カステルビ総裁が、経口避妊薬が環境を汚染し、男性不妊の原因となっているとする報告書を発表した。AFP通信が伝えた。
同通信によれば、カステルビ総裁は報告書で、経口避妊薬を服用した女性の尿を通して、数10トンものホルモンが自然界に放出され、環境に大きな影響を与えていると指摘した。避妊薬を販売しているメーカー側の説明も求めるべきだともした。
一方これに対して、イタリア薬理学協会や避妊薬の研究機関などは、一度体内に取り込まれた避妊薬のホルモンが体外へ放出後にはホルモンとしては機能しない、避妊薬に含まれるエストロゲンなどのホルモンは身の回りのあらゆるところに存在しているなどと、直ちに反論したという。