中米ハイチで、乳児を含む米国人とカナダ人の宣教師ら計17人が誘拐された事件で、宣教師らが所属する米キリスト教慈善団体「クリスチャン・エイド・ミニストリーズ」(CAM)は16日、人質になっていた残り12人が解放されたと発表した。すでに解放されている5人と合わせ、誘拐された17人全員が無事に解放されたことになる。
CAMは発表(英語)で、「答えられた祈りの故に神をたたえます」と述べ、事件発生からのこの2カ月間、祈りで支え続けてきた世界の支援者に感謝を表明。旧約聖書の出エジプト記15章1節から、「主に向かってわたしは歌おう。主は大いなる威光を現し(た)」を引用した。今後、より詳細な情報を発表するとしている。
事件は10月16日、首都ポルトープランス近郊で発生。17人は孤児院訪問後、車で移動しているところを誘拐された。誘拐されたのは、米国人16人、カナダ人1人の男女計17人で、このうち5人は1歳未満の乳児を含む未成年者だった。事件を起こした地元のギャング「400マオゾ」は、身代金として計1700万ドル(約19億円)を要求。その後、11月末に2人、12月上旬に3人が解放されていた。