桜美林学園の創設者、清水安三の生涯を描いた朗読劇が7月18日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区百人町1-17-8)で上演される。朗読は、多くのユダヤ人難民を救った外交官・杉原千畝の生涯を描く一人芝居で知られる俳優の水澤心吾(みさわ・しんご)さん。共演は、キリスト伝道劇団で「塩狩峠」「氷点」に出演していた島﨑亜紀さん。
清水安三は、深いキリスト教信仰に導かれ、子女の教育に生涯を注いだ。その原点は、中国・北京の朝陽門外に清水が創設した崇貞学園にあった。第二次世界大戦によって翻弄(ほんろう)される日中韓の子女たちと共に過ごした日々、高邁(こうまい)な教育理論を求めて米国オベリン大学に学んだ日々、そこにはいつも清水の愛の実践があった。戦前、戦中、戦後と清水が貫いた愛の姿とは――。
水澤さんは、NHK朝のテレビ小説、大河ドラマなど、テレビ・映画・舞台を中心に活躍。演者としての苦悩、挫折を経験する中で、クリスチャンであった杉原千畝の影響を受け、自らも信仰を持った。杉原の生涯を描く一人芝居「決断 命のビザ」をライフワークとして演じるほか、最近では信仰者の生涯を描いた朗読劇にも挑戦している。朗読劇のレパートリーはすでに10作品を超え、海外での公演も行っている。
入場無料(席上自由献金あり)。開演は午後2時(開場同1時半)。新型コロナウイルスの感染症対策のため、マスク着用、手指洗浄消毒、検温、3密回避座席への協力をお願いしている。問い合わせは、淀橋教会(電話:03・3368・9165)。