だれかが、わたしの言うことを聞いてそれを守らなくても、わたしはその人をさばきません。わたしは世をさばくために来たのではなく、世を救うために来たからです。わたしを拒み、わたしの言うことを受け入れない者には、その人をさばくものがあります。わたしが話したことばが、終わりの日にその人をさばくのです。(ヨハネの福音書12章47、48節)
私たちに必要な方、イエス・キリストは「ことば」であり、霊である神です。その神キリストが、この地に来られて神の奥義を語られました。その内容は、キリストは世をさばくために来たのではなく、キリストが話したことばが、終わりの日にその人をさばくことです。
ヤコブの手紙3章9節に「私たちは、舌をもって、主であり父である方をほめたたえ、同じ舌をもって、神にかたどって造られた人をのろいます」とあるように、私たちは皆多くの点で、舌で失敗をするものです。もしことばで失敗をしない人がいたら、その人はからだ全体もりっぱに制御できる完全な人です。私たちの舌は小さな器官です。その小さい器官である舌を制御できないことにより、小さい火が大きい森を燃やすように、他人に損害を与え、その舌で自分と聞いた人を汚します。
また舌を制御できないことにより、人生を不義のことばで汚し、燃えるゲヘナの火で焼き、死の毒に満ちたものとするのです。ヤコブの手紙3章6節には「舌は火であり、不義の世界です。舌は私たちの器官の一つですが、からだ全体を汚し、人生の車輪を焼き、そしてゲヘナの火によって焼かれます」とあります。
ことばで失敗しない信者は、信仰の成人に達した人で、その人の人生全体を制御できます。私たちは舌をもって、主であり父である方を褒めたたえ、同じ舌をもって、神にかたどって造られた人をのろいます。賛美とのろいが同じ口から出てくるのです。このようなことがないようにと、キリストは私たちに望んでおられます。なぜなら、その人が口にする賛美とのろいは、その時はどちらか一方がその人の本質だからです。終わりの日には、その人が口にしたことばがその人自身をさばくのです。
私たちは皆、主のさばきの日に主の御前に立ったとき、自分の本質が問われます。神は侮られる方ではなく、神の御前ではすべてが明るみになるからです。今ある限られた人生の中で、主を恐れ、主に信頼して、自分のことばを制して、信仰により御霊により歩んでいけたら幸いです。皆さんに主の祝福と守りがあるように。
「平和の神ご自身が、あなたがたを全く聖なるものとしてくださいますように。主イエス・キリストの来臨のとき、責められるところのないように、あなたがたの霊、たましい、からだが完全に守られますように」(テサロニケ人への手紙第一5章23節)
私たちは、天地万物の創造主であり、信仰の創始者であり完成者である救い主キリストから目を離すことなく、日々の日常生活の中で神に栄光を返していく人生へと変えられたことに感謝するばかりです。
創造主なる神に栄光が世々限りなくありますように。
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さとうまさこの漫画コラムをご覧いただき、ありがとうございます。このコラムでは毎回、コミックバイブル『まんが 新約聖書ヨハネの福音書 キリストの言葉』の中から皆さんにお薦めする一場面を、聖書のメッセージと共にご紹介します。
さとうまさこのビジョンはすばり、「神の言葉である聖書を漫画化する」ことです。聖書を漫画化し、世界中のたくさんの人々に届けるというビジョンと情熱を神様から与えられています。
31年前にキリストに出会って以来、教会の礼拝を欠かさず守りつつ、夫婦で執事として教会に仕えながら活動しています。聖書からインスピレーションが与えられ、聖書に脈打つ神の愛と救いを描いた作品を幾つか手掛けてきました。
このコラムでご紹介する『ヨハネの福音書 キリストの言葉』は、さとうまさこの最新作です。聖書の中でも特に漫画化が難しいとされる「ヨハネの福音書」が示され、祈りのうちにインスピレーションが与えられてできた作品です。
このコラムを通して、一人でも多くの方に聖書の言葉、イエス・キリストの福音をお届けできたらと願っています。
次回のコラムも、お楽しみに!
【書籍のご紹介】
コミックバイブル『まんが 新約聖書ヨハネの福音書 キリストの言葉』は、子どもが読みやすい豪華な絵本のような美しい色彩で、心に迫るキリストの愛と言葉をフルカラー230ページで描いています。宣教価格1000円で販売しています。
漫画家ちばてつや先生から「大作だ!」と推薦の言葉を頂きました。
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