トマスは答えてイエスに言った。「私の主。私の神」(ヨハネの福音書20章28節)
救い主イエス・キリストは聖書の示す通りに、私たちの罪のために十字架刑で死なれ、墓に葬られ、3日目によみがえらされ、弟子たち500人以上に復活の姿を現しました。この出来事により、聖書と歴史は「キリストの福音は真実である」と証言しています。
私たちの罪の身代わりとしてキリストは死に、私たちの罪は贖(あがな)われました。キリストの復活を信じる私たちの信仰により、私たちも死後に復活します。そして、復活した私たちは、復活したキリストと共に永遠の御国を相続するのです。
12弟子の一人であるトマスは「私は、主の手に釘の跡を見、私の指を釘のところに差し入れ、また私の手をそのわきに差し入れてみなければ、決して信じない」と言いました。
そんな疑い深い弟子のトマスに、キリストはご自身の復活の姿を現して、言われました。
信じない者にならないで、信じる者になりなさい。(ヨハネの福音書20章27節)
トマスは復活のキリストを見て答えました。「私の主。私の神」。キリストが十字架刑により死んだことで、希望を失っていたトマスは、目の前に現れた愛と憐れみあふれるキリストの姿を見て、復活の主を信じ「私の主。私の神」と告白しました。
愛するキリストが目の前に現れたときの感動は、私たちの想像を超えるものだと思います。しかし、トマスのように復活のキリストを見て信じる者ではなく、御霊により見ずに信じる者は幸いなのです。
死から復活されたキリストと同じように、私たちも死者の中から復活し御国に入れられるので、復活こそが「福音の実質」だといえます。なぜなら、復活信仰により、私たち朽ちるものが朽ちないものを着、死ぬものが不死を着るときに「死は勝利にのまれた」と記されているみことばが実現するからです。
しかし、朽ちるものが朽ちないものを着、死ぬものが不死を着るとき、「死は勝利にのまれた」としるされている、みことばが実現します。(コリント人への手紙第一15章54節)
キリストを信じた者は皆変えられます。道であり、真理であり、命である方。イエス・キリストにより、私たちは救われて天の御国へ行ける。「イエス・キリスト」以外に、救いの名前は私たちに与えられていません。キリストに出会えて、復活信仰を頂いたのですから、キリストが歩んだ道を私も歩んでいきたいと思います。
私たちは、天地万物の創造主であり「信仰の創始者であり、完成者である救い主キリスト」から目を離すことなく、日々の日常生活の中で神に栄光を返していく人生へと変えられたことに感謝します。
創造主なる神に栄光が世々限りなくありますように。
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さとうまさこの漫画コラムをご覧いただき、ありがとうございます。このコラムでは毎回、コミックバイブル『まんが 新約聖書ヨハネの福音書 キリストの言葉』の中から皆さんにお薦めする一場面を、聖書のメッセージと共にご紹介します。
さとうまさこのビジョンはすばり、「神の言葉である聖書を漫画化する」ことです。聖書を漫画化し、世界中のたくさんの人々に届けるというビジョンと情熱を神様から与えられています。
31年前にキリストに出会って以来、教会の礼拝を欠かさず守りつつ、夫婦で執事として教会に仕えながら活動しています。聖書からインスピレーションが与えられ、聖書に脈打つ神の愛と救いを描いた作品を幾つか手掛けてきました。
このコラムでご紹介する『ヨハネの福音書 キリストの言葉』は、さとうまさこの最新作です。聖書の中でも特に漫画化が難しいとされる「ヨハネの福音書」が示され、祈りのうちにインスピレーションが与えられてできた作品です。
このコラムを通して、一人でも多くの方に聖書の言葉、イエス・キリストの福音をお届けできたらと願っています。
次回のコラムも、お楽しみに!
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