津田塾大学の創設者で新5千円札の肖像画に決まっている津田梅子(1864~1929)のパイオニア精神にちなみ、女性の可能性を広げる取り組みを行っている個人や団体、先駆的な活動を展開してきた女性らに贈られる「津田梅子賞」の2021年度の募集が15日から始まった。
同大創立110年の2010年に創設された賞で、今年で11回目。これまでに、元マラソン選手の有森裕子氏や国境なき医師団日本元会長の黒﨑伸子氏、NHK「クローズアップ現代」のキャスターを20年以上務めてきた国谷裕子氏らが受賞している。
6歳で欧米視察の岩倉使節団と共に米国に渡り、その中でキリスト教信仰が芽生え、9歳で受洗した津田梅子。津田塾大学の前身となる「女子英学塾」を開校したのは36歳の時だった。それから1世紀余りがたち、明治の日本とは違った困難がグローバルにもローカルにも現れている現在、同賞を主催する同大は「津田梅子であれば何に取り組み、そして何に挑戦しているでしょうか」と問い掛けている。
選考対象は、1)女性の可能性を広げる取り組みを行う個人(性別は問わない)または団体・組織、2)さまざまな分野で先駆的な活動を展開した女性。同大学長をはじめ学内外の6人で構成された「津田梅子賞選考委員会」が選考する。受賞者には、副賞として賞金30万円が贈られる。
応募の受け付けは、7月9日(金)まで(必着)。応募は他薦に限り、所定の推薦書に候補者と推薦対象となる取り組みの詳細を記入し、同大戦略推進本部事務室内「津田梅子賞」事務局(〒187−8577 東京都小平市津田町2−1−1、電話:042・342・1663、メール:[email protected])に郵送で。活動に関する参考資料などがあれば、説明書きを添付して同封する。推薦書のフォーマット、詳細は同大のホームページを。