オープン・ドアーズの戦略研究部長のマクミラン博士は、中国でのキリスト教人口は、2030年までに3億人に達する可能性があることを発表した。
同氏によれば、CCP(中国共産党)による執拗なキリスト教に対する迫害は、CCP指導者層にある、急激に成長するキリスト教会への脅威を裏付けるものだという。「もし中国の教会が、1980年以来のペース(年7〜8%)で成長し続けるなら、2030年までには3億人を擁する強大な集団となる」と氏は言う。CCPは2049年までに世界覇権を握る計画を立てているが、キリスト教会がこのまま成長するなら、彼らはキリスト教徒に譲歩しないわけにはいかないと考えられる。
2020年はパンデミックだったにもかかわらず、CCPはキリスト教徒への弾圧を強化した。今年も弾圧は悪化すると予測されている。
著名な中国系米国人牧師で作家のフランシス・チャン氏は、今年に入ってすぐ、香港でビザが認められず、米国への帰国を余儀なくされた。チャン氏とその家族は昨年2月、同地で宣教師として奉仕するために米国から香港へと移住していたのだ。チャン氏と家族は、香港ですでに3つの家の教会をスタートしていた。再入国を阻まれた氏は、ビデオメッセージで香港の兄弟たちに呼び掛け、励ましを贈った。
福音は人間を内側から新しく変える力を有する。これは国家にも同様のことが言えるのではないか。何かと問題のあるCCPだが、中国全土で今も急激に増え続けるキリストにある兄姉らが、彼の地で、地の塩、世の光となって中国を照らし、内側から国が変革され、福音によって世界に貢献する新しい中国に変えられるように祈ろうではないか。
■ 中国の宗教人口
プロテスタント 6・4%
カトリック 16%
無宗教 44・4%
儒教 28・5%
仏教 12・5%
イスラム 1・9%