世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会が主催する「東日本大震災の追悼と鎮魂ならびに復興合同祈願式」が13日、仙台市若林区荒浜にある追悼モニュメント「荒浜記憶の鐘」の前で行われた。悪天候に見舞われたものの、震災10年の節目とあり、現地約70人、オンライン約70人の計約140人が参加。犠牲者を追悼するとともに、被災地の復興を願った。
祈願式は震災翌年の2012年以降、昨年を除く毎年開催しており、今年で9回目。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今年は初めてオンラインも併用して行われた。
強い雨風の中、午後2時から式が始まると、WCRP日本委理事長である日本聖公会の植松誠主教があいさつ。神道や仏教、イスラム教など計12の宗教・宗派の代表者がそれぞれの祈りをささげた。キリスト教からは、カトリックの男子修道会「アトンメントのフランシスコ会」の小林恵太修道士、日本基督教団石巻栄光教会牧師でキリスト教会の支援ネットワーク「東北ヘルプ」事務局長の川上直哉牧師、日本聖公会の武藤謙一首座主教の3人が祈りをささげた。
各宗教・宗派の祈りの後には参加者全員で黙祷。その後、WCRP日本委平和研究所所員である齋藤忠夫・東北大学名誉教授と、荒浜の被災者を代表して大学利彦さんがあいさつを述べ、参加者各自が献花をささげた。