【CJC=東京】AFP通信によると、脱色したブロンドの髪をとかしつけ、白いスーツに身を包んだ「ビリー牧師」ことウィリアム・タレンさんは、米国経済の危機に対し「買い物を止める」という斬新な解決法を唱えている。
彼は本物の牧師ではないし、その教会『チャーチ・オブ・ストップ・ショッピング(買い物を止めよう教会)』も実際には存在しない。
しかしクリスマス商戦の幕開けとなる感謝祭明けの11月28日、いわゆる「ブラック・フライデー」の日に、タレンさんは自分の呼び掛けこそ「リアルなメッセージだ」と力を込めた。
「ビリー牧師」はこの日、緑色のクリスマスの妖精に扮した約100人とブラスバンドとニューヨークのユニオン・スクエア周辺で「無買デー」を広める宣伝デモを行った。道行く人は楽しげに、出動した警官隊は困惑した顔で眺めた。
ニューヨーク在住の57歳の女性は、最初は単なるクリスマスのバンド隊の一つだと思ったが、メッセージを知って一理あると感じたという。