さて、イエスは、ヨハネからバプテスマを受けるために、・・・ヨハネのところに来られた。しかし、ヨハネは・・・言った。「私こそ、あなたからバプテスマを受けるはずですのに、あなたが、私のところにおいでになるのですか。」・・・イエスは答えて言われた。「・・・すべての正しいことを実行するのは、わたしたちにふさわしいのです。」・・・イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、自分の上に来られるのをご覧になった。・・・天からこう告げる声が聞こえた。「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。」 (マタイ3:13~17)
2021年のテーマとして「Rebuild!あなたの信仰生活を再構築せよ」を掲げました。コロナウイルスの試練の時だからこそ、いつも以上に信仰を働かせていきましょう。もう一度初心に立ち返り、祝福への7原則である「礼拝、聖書、祈り、献金、奉仕、伝道、交わり」を深め、一歩ずつ具体的な行動をもって自分の信仰生活を建て直してまいりましょう。
今日の聖書箇所は、救い主イエス様が洗礼を受けられた箇所です。これは、イエス様の公生涯が動き始める直前の物語です。この時、洗礼のヨハネは、イエス様に洗礼を授けることに対して非常に違和感を覚え固辞します。あなたにも、イエス様がどうして洗礼を受けなければならないのかと、違和感を覚えてほしいのです。私たちが洗礼を受けた理由は明確です。私たちが罪人だからです。その罪を悔い改め、イエス様を信じた証しとして洗礼を受けました。しかし、なぜ清いお方が洗礼を受けたのでしょうか。信仰を再構築する具体的な手立てとしてイエス様から3つのことを教えていただきましょう。
1. 神と1対1の関係を築く
日本人である私たちは、自分を人と比較し、人の顔色を伺って行動するのが得意です。しかし私たちは、人との比較ではなく、神の前に、自分と神との1対1の関係を築きましょう。
イエス様は絶対的に清いお方ですから、ヨハネも自分とイエス様を比較して、イエス様を思い止まらせようとしました。しかしイエス様は、人との比較ではなく、ご自身でそれが必要だと思われたのです。人は洗礼によって、神とひとつとなることができます。イエス様は逆に、私たちとひとつとなり、奴隷となってすべての罪を背負って死ぬために、ご自分の決断によりそれをしてくださったのです。私たちも人との比較ではなく、神様との1対1の関係の中で自分の信仰を見つめ直すことが大切です。
2. 神の御心に正しいと認められることを行う
私たちは、自分の好みや人との比較、世の中の状況に従って行動するのではなく、すべてにおいて神の目に正しいことを行う者になりましょう。
先日、99歳で天に召された姉妹がいらっしゃいます。礼拝準備中にふと「いつもなら、姉妹が教会に来てお祈りされる時間だなぁ」と思いました。姉妹は80代半ばまで1日に3度教会に来て祈っていました。99歳になっても、いつも土曜日の夕方に教会に来て祈り、神に仕える姿勢は変わりませんでした。姉妹の姿勢は、神が喜ばれるものです。私たちは、信仰生活を通して、神が喜ばれる良いものを自分の中に建て上げてまいりましょう。
3. イエス様に倣(なら)う者となる
救い主であるイエス様が、神に喜ばれる行動を実現しようとされたように、私たちも、自分の信仰歴が何年であろうと、イエス様に倣って神に喜ばれる行動を実現し、信仰を篤(あつ)くしたいと思います。
イエス様がこのことをなさったのは、公生涯が始まる直前でした。魂の救いのために、ご自分の思いを新たにされたのだと思います。私たちも、この緊急事態宣言下、いつも以上に御言葉に親しみ、祈り、奉仕し、ささげましょう。初めの愛に立ち返り、まず神の国と義を求めて、信仰を再構築しましょう。
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