聖書の「箴言」にこのような言葉があります。「悪者は追う者もないのに逃げる。しかし、正しい人は若獅子のように頼もしい」(箴言28章1節)。実感として分かるような気がします。
クリスチャンになってからの人生は、自分の力を頼って生きていこうとすると、いつも何かに追いかけられているような感じがしました。そんな時、現実逃避をして直前になって追いかけて来るものと向かい合い、「神様、助けてください」と叫んだものです。
これは、自分の力で生きていこうとする生き方と、すべて神任せにして責任を放棄する生き方との戦いではありません。本当の戦いは、自分の力で生きていこうとすることと、自分に死んで神と共に生きていくこととの戦いです。
私たちは神に造られた被造物です。神ではありません。神ではない人間の私たちが自分の力で生きようとすることは、神ではない存在が神を演じ、神になろうとすることです。
悪魔は、人間の先祖であるアダムとエバを罪に誘惑しました。罪とは、神を捨てて自分を神としようとする生き方です。
蛇(悪魔・サタン)は女に言った。「あなたがたは決して死にません。あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです。」(創世記3章4〜5節)
人間は、「神のようになれる」という誘惑に負けてしまいました。そして今もその誘惑に負け続けているのではないでしょうか?
今日、神を神と認め、神を受け入れ、神と共に生きる人生を決断して生きていきませんか? 追う人もいないのに逃げる人生から脱却できたら、穏やかで、幸せです。
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