第49回バックストン聖会が21〜23日の3日間、日本基督教団渋谷教会(東京都渋谷区)で開かれ、最終日午後6時半の最後の集会で日本福音同盟(JEA)理事長の中島秀一牧師(日本イエス・キリスト教団荻窪栄光教会)が講演した。中島氏はエフェソの信徒への手紙2章1〜10節を本文に「キリストと共なる歩み」と題して講演し、十字架のイエス、死んで3日目によみがえられたイエス、そして再びおいでになるイエスとともに歩むキリスト者の信仰生活を説いた。
中島氏は、「あなたがたは、以前は自分の過ちと罪のために死んでいた」(1)「わたしたちも皆・・・生まれながら神の怒りを受けるべき者でした」(3)などの箇所を引用し、「私たちもみな、かつてはこういう状態であった。神から見たらみな、同じく罪人であり、怒りの子であった」と強調。「イエスが十字架にかかってくださったのは、私の罪のため、けがれのため、私たちは生まれながら怒りの子であった」と説いた。
その上で、「憐れみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし、・・・キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の王座に着かせてくださいました」(4−7)を引用し、キリスト者は、自分の罪がイエスの十字架のあがないによってゆるされたことを過去の出来事とするのでなく、それを現在のこととして受け止めつつ、時を重ねるごとに「より深い罪認識とならなければならない」と強調した。
そして、十字架にかかり、死んで3日目によみがえられたイエスは「私のうちにやどっていてくださる」のであり、それと同時に「私たちはイエスの中につつまれている」と強調。「私たちがイエスを背負うのではない。だから辛くなる」と語り、自分を本当に主におゆだねするときに、「主が私を背負ってくださる」と説いた。
中島氏は、神の恵みにあずかるとき、「あなたが恵みを保つ必要はない」と強調。「恵みの源であるイエスご自身があなたを保ってくださる」と説いた。
また、「あなたがたは恵みにより、信仰によって救われました。・・・行いによるのではありません。それは、だれも誇ることがないためなのです」(8、9)の箇所を強調し、「(キリスト者が)常に立っておらなければならない原点」だと指摘した。
キリスト者の潔めについては、「再臨信仰がなければ焦点がぼやけてしまう」と指摘。キリスト者が潔めを目指す理由として、神が聖なる方であること、キリスト者がイエスの潔い血潮を受けたことのほかに、イエスが再びこられる日のためによく準備をすべきことを挙げ、再臨信仰の重要性を強調した。