国営シリア・アラブ通信は13日、ポーランドとシリアの合同調査隊がシリア中央部タドモルに位置するパルミラ遺跡で、8世紀のキリスト教会跡を発見したと伝えた。共同通信が伝えた。
共同通信によると見つかった教会は、縦・横・高さがそれぞれ47、27、12メートル、円柱6本で囲まれ、南北両側に礼拝などに使われたと見られる部屋が2つあるという。さらに庭にはキリスト教の典礼に使われたと推測される小さな円形劇場跡があり、シリアの考古学調査当局者は「この教会がパルミラの中でも特別に重要な役割を果たしていた」との見方を示した。
パルミラは首都ダマスカスの北東約215キロ、シリア砂漠に位置しておりイスラエルの王ソロモンが創建したとされている。3世紀までは地中海とメソポタミアやペルシャを結ぶ交易の中継地点として発展したが、その後ローマ帝国の支配下に置かれ衰退して行った。現在は「パルミラ遺跡」として世界遺産に登録されている。