来年7月の日本プロテスタント宣教150周年記念行事への参加を呼びかけるため、日本からの訪問団が韓国を訪問した。12日には、日本福音同盟(JEA)理事長の中島秀一牧師(日本イエス・キリスト教団荻窪栄光教会)や元JEA理事長の峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)らが韓国教会協議会(NCCK、権オソン総務)と韓国基督教総連合会(韓基総=CCK、オム・シンヒョン代表会長)を訪れ、同行事への参加を呼びかけた。
同日午前9時半にNCCKを訪れた訪問団は権オソン総務と面談。権総務からNCCKの活動紹介を受けた後、中島牧師はまず、「NCCKの戦後の活動に対して敬意を表す」と挨拶し、「日本の福音主義教会がこれまで社会の問題に対して無関心であったことを反省している」と述べた。
中島牧師は、「神社参拝70周年を迎え、当時神社参拝を防げず、韓国教会を苦しめたことに対し深く反省し懺悔している」と謝罪の意を表明した。
また峯野牧師は、「ずっと前から訪れるべきだと思っていたが、今になって来るようになって申し訳ない」と語り、「我が教会が属している聖潔派の諸教会も、やはり神社参拝の問題により百余名が検挙され、8名が殉教するなど国家権力に抗議した教団であり感慨無量だ。これに対しお詫び申し上げる」と伝えた。
こうした旨を受けた権オソン牧師は、日本教会が日本政府の靖国神社参拝に対し明確な立場を示すよう要請した。権オソン牧師は「日本教会にいつもいくつかの期待をかけている」「特に日本政府関係者らの靖国神社参拝は、韓国教会の神社参拝70周年と脈をともにする問題だ。日本の教会がこれに対してはっきりとした意見の表明をされるよう期待している」と伝えた。
これと関連して、訪問団は来年7月7日から9日まで開催される「日本プロテスタント宣教150周年記念大会」への韓国側からの参加を要請した。
特に訪問団は、「韓国教会協議会(NCCK)と日本キリスト教協議会(NCCJ)は80年以上緊密に協力してきたにもかかわらず、福音主義陣営の実質的な協力は多少不足していた」と述べ、協力関係の強化を呼びかけた。