新型コロナウイルスに感染し、100日間入院していた牧師がこのほど退院し、再び自身の教会の講壇に立ち、神のメッセージを伝えた。
新型コロナウイルスとの3カ月以上にわたる戦いに勝利し復帰したのは、米オハイオ州ヤングスタウンにある教会「フェイス・フェローシップ・チャーチ・オブ・ゴッド」のジョナサン・ミッチェル牧師(69)。今月15日に退院し、日曜日の26日には、退院後初めて講壇に立ち礼拝で説教を取り次いだ。
ミッチェル牧師は100日間の入院中、30日は人口呼吸器を付け、さらに別の30日間は集中治療室(ICU)で治療を受けるほどの重症だった。しばらくは、歩いたり、飲み込んだり、話したりすることができず、28日間は固形物を食べられなかったという。地元テレビ局の報道(英語)によると、看護師からは2度死にかけたと言われ、それでも生き延びたことから、病院では「奇跡の男」と呼ばれた。
入院中、一時は希望を失いかけたこともあった。しかしそんな時、神はミッチェル牧師に「あなたは今日、私を愛したのか」と問い掛け、第一の掟である「あなたの神である主を愛しなさい」を思い出させてくれたという。
入院中に69歳の誕生日を迎えたミッチェル牧師にとって、退院後、再び講壇に立ち、愛する神の家族に御言葉を取り次ぐことは何よりもの願いだった。「私の教会を見てください。私は5年間、彼らに愛を教えてきました。彼らを見てください。彼らはもう恋人です」
別の地元テレビ局の報道(英語)によると、ミッチェル牧師は26日、説教で希望を失わないことについて語った。
「これ(牧師として神のメッセージを伝えること)が私の人生です。他のことはできません。これが私の人生であり、この機会を与えてくださった神に、また私を待ち望んでくれた教会に、栄光と感謝をささげます」