暗いニュースばかりが報じられる昨今だが、シリアから喜びの知らせが届いた。COVID−19感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)は、シリアの、あるキリスト者らグループの祈りの機運を高めた。
彼らはシリアの霊的突破を求めて祈りのために毎日集まった。このグループは、祈り賛美し、礼拝し、執り成し、神の声に耳を傾け、大きな前進のため真心から主に信頼を寄せた。過去2カ月間で実に260時間を祈りのために費やしたのだ。日を追うごとに、シリアを想う彼らの心は燃やされ、一同に大きな期待感が満ちてきたという。そしてこの祈りの結果は、現代的なもっともらしい方法で始まった。
福音によってこの国が変えられることを願っているのは、シリア国内の信者だけではなく、近隣国の信者らの中にもいた。これらの人々が、まず4人のシリア人男性に WhatsApp(LINEのようなSNS)でつながり、SNSを介して一緒に聖書を学び、共に祈ることを始めた。一般的にシリア人は福音に対して心を閉ざしているが、なんと彼らは、全員が福音に心を開き信仰を持ったのだ。そして彼らを介して他の人々につながり、今ではこの地域で28人もの人々が、聖書を読み学んでいるという。
これらの人々は全員が信仰を持ったわけではないが、今では彼らはイエスが誰なのかを真摯(しんし)に探究し始めているという。聖霊は祈りに答え、ロックダウンによって縛られることなく、現代的な方法を用いて自由に働かれる。
近年内戦や難民問題にあえぐシリアだが、このような名も無き信者らの宣教がさらに豊かに実を結び、この国に希望をもたらすように祈っていただきたい。
■ シリアの宗教人口 内戦前統計
イスラム 90%
プロテスタント 0・2%
カトリック 3・1%
正教会関係 3・0%