毎日テーマに沿った聖書箇所を声に出して読み、それぞれの言語で読んだ「神の言葉」を世界中のクリスチャンと分かち合う新しいスマートフォン用アプリ「Bible 2020」がリリースされた。スコットランド聖書協会によるプロジェクトで、日本聖書協会を含む各国の聖書協会や世界福音同盟(WEA)、世界ウィクリフ同盟などが協賛。日本語では、リビングバイブル、口語訳、新共同訳の3つの聖書訳が利用でき、アプリの表示言語も最近、日本語に対応した。
「Bible 2020」では、毎日テーマに沿った1~5節ほどの短い聖書箇所が表示され、利用者はそれを声に出して読み録画。「Bible 2020」を利用する世界中のクリスチャンと、録画した動画を共有することができる。世界中の利用者が録画した動画は「動画ウォール」にまとめて表示される。独自のグループを作成することも可能で、家族や友人で、また教会やスモールグループなどの単位でグループを作り、互いに励まし合いながら日々の聖書朗読に取り組むこともできる。
現在は1冊の「本」としてまとめられている聖書だが、特に旧約聖書はその長い歴史において、口伝で語り継がれてきた伝統がある。しかし現代はそうした伝統が失われ、聖書離れが進んでいるとし、スコットランド聖書協会は、「Bible 2020」を用いることで毎日聖書を読む良い習慣を身に付け、「聖書の信頼性、また神の言葉を声に出して語ることの力を再発見してほしいです」としている。
「Bible 2020」は今年1月1日にリリースされ、これまでに世界130カ国で約2万2500件ダウンロードされた。6千人以上がユーザー登録し、これまでに2万件近い動画がアップロードされたという。日本の利用者はまだ少ないが、アプリの日本語表示も始まり、今月15日ごろまでにはウェブサイトも日本語表示に対応する予定。ウェブサイトでは、アクティブな利用者をマッピングした世界地図や一部の動画を閲覧でき、今年1年間の聖書箇所とテーマを示した朗読プランなどの資料も公開されている。
「Bible 2020」はiOS、アンドロイドに対応しており、ダウンロードはそれぞれ、App Store、または Google Play で。