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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(92)この時こそ、恐れを超えて寄り添いたい! 広田信也

2020年4月11日08時44分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也新型コロナウイルス

2月末から4月19日(日)にかけ、継続的な「傾聴」の働きを担う「善き隣人バンク」発足に向け、クラウドファンディングを実施しています。「傾聴」を通した福音宣教の働きが、多くの皆様に受け入れられる機会になることを心より願っています。残りわずかとなりましたが、さらなるご支援、応援を期待しています。クラウドファンディングの詳細はこちら。

日本人に寄り添う福音宣教の扉(88)心の痛みに寄り添う「傾聴」の働き-善き隣人バンク-発足 広田信也

新型コロナウイルスによる甚大な被害

新型コロナウイルスによる感染が世界にまん延し、多くの人々に甚大な被害が出ています。中国から始まったこの恐怖は、今や世界に拡大してしまいました。特に、米国や欧州は大変な苦難の中にあります。

日本においても、いずれ、毎日千人に近い人が亡くなる苦難の時が来るかもしれないという恐怖は、私たちの生活を一変してしまいました。

毎日のように、新聞、テレビ、ラジオ、ネットと至る所から、注意喚起を促す情報が飛び交い、施設や病院におられる方々への面会は禁止。人が集まるさまざまな営みに制限がかかっています。恐怖心から家に閉じこもっている人も多いでしょう。

現在、施設や病院などにおられる方は、愛する家族、友人との面会ができず、寂しい思いをされているでしょう。施設スタッフや病院関係者の負担も尋常ではないのでしょう。また、接客、面着の必要のある事業者や従業員などの経済的な犠牲は、計り知れないものがあります。

私たちは、自治体から出される指示に従い、秩序ある行動を取る必要があります。しかし同時に、置かれた状況を正しく認識し、恐怖におびえるのではなく、最善の行動が取れるように備えたいと思っています。

特に、このような状況の中で、多くの弱い立場にある人々を窮地に追い込むことのないよう気を付けたいと思います。

現在のところ、新型コロナウイルスの日本への影響は非常に少ない

現在、日本では、年間約137万人、毎月約11・5万人、1日当たり約3800人が命を落としています。死因は、がんや心疾患が多いですが、かぜやインフルエンザから肺炎になって命を落とす人は、全体の10パーセント程度おられ、毎月1万人、毎日330人くらいです。冬場はもっと多くなります。

これに対し、今回の新型コロナウイルスによる死亡者数は、2月末から現在までほぼ毎日0~7人程度が続いています。自粛ムードが高まる前からほとんど変わりなく、重症になる方も非常に少ないのが現状です。

もちろん新しいウイルスですから、この先どのような状況に変化するかは分かりません。しかし、現状を見る限り、日本ではわずかな被害しか出ていないというのも事実です。情報の少なかった昔であれば、全く気付かないで過ごしていたことでしょう。

残念ながら、米国も欧州も思惑が外れ、大変な状況になっていますので、日本も同じようになることを恐れる気持ちは分かりますが、恐怖心から先走った行動を取らないように気を付けたいと思います。

専門家の皆さんには、ぜひとも、なぜ日本の被害が極端に少ないのかを詳しく分析いただき、その理由を解明していただきたいと思います。そのことが、米国や欧州の被害を食い止めることにもなるでしょう。

恐怖心は人々にエネルギーを与えてしまう

このように、日本への影響は非常に少ない現状ですが、海外の状況と検査件数の増加によって容易に増加する感染者数だけを頻繁に伝えるマスコミの影響もあり、日本中に恐怖心がまん延しています。

このような時こそ、感染症の専門家や政治家に期待したいところですが、いつものことながら、彼らまでもが同じトーンで情報発信していますので、日本全体に恐怖心がまん延し、大切な日常を失ってしまう危険が随所に見られます。

恐怖心は大きなエネルギーとなって、人々の思考を制限し、弱さの中にある人々を踏みにじります。人間の歴史はそのようなことを繰り返しているようにも思います。

かつて、イエス・キリストを十字架につけたのは、ユダヤ教指導者にまん延したローマ軍に対する恐怖心が引き金になりました。日本の近代史も植民地支配を恐れる恐怖心が大きなエネルギーとなり、多くの戦争犠牲者を生んだともいえるでしょう。

今、ことさらに恐怖心をあおる人々には、その陰で弱さを抱える多くの人々が被害を受けていることを知って、事実に基づいた配慮ある発言をしていただきたいと思います。

恐れを超えて寄り添いたい

まん延した恐怖心を乗り越えて行動することは大変難しいことです。聖書は「善きサマリヤ人」のたとえ話を通し、恐れを超えて、弱さに寄り添う「隣人愛」を伝えていますが、人にとってそれは不可能に近いことかもしれません。

恐怖におびえる今の日本において、弱さを覚える多くの人々にどのように寄り添うべきか? 私たちは、現状を正しく認識し、最善の方法と勇気を神様に与えていただきたいと切に願っています(祈)。

恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。(イザヤ41章10節)

◾️ 「善き隣人バンク」のクラウドファンディング詳細ページ

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也新型コロナウイルス
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