主イエス・キリストがその弟子たちに命じた「大宣教命令」を達成するための戦略を話し合う会議「コール・トゥー・オール(Call2All)」が、14日から18日までケニアの首都ナイロビで開催された。世界的な学生宣教団体として知られているキャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)の創設者であるビル・ブライト氏によって設立された「世界牧会者ネットワーク」(GPN)が主催するもので、今回が2回目の開催。
会議には、アフリカのキリスト教指導者ら数百人が参加。参加者のうち約60人はアフリカで指導的な立場にある牧師や司祭らで、ウガンダやタンザニア、コンゴ、スーダンなどの東アフリカ諸国の代表者が多く参加した。
期間中行なわれた分科会では、アフリカ国家自発運動(MANI)地域コーディネーターのカバチア司教が東アフリカにおける「福音の国家」と題して発表を行なった。カバチア司教はケニアでまだ伝道されていない人々の人口調査を行なうプロジェクトが、それを行なったキリスト者にとって挑戦となり、結果としてケニアのすべての部族に福音を伝えるきっかけになったと語った。
カバチア司教の発表後には、未伝道地の宣教に重点を置く宣教団体「フィニッシング・ザ・タスク」のディレクターであるポール・エシュルマン氏が、依然として福音に触れたことがない人々についての情報を紹介した。エシュルマン氏は、アフリカの国の中で、福音がほとんど伝えられていない部族がスーダンに集中していると指摘。スーダンの諸部族に福音を伝えるための新しい心と展望を与えてくださるよう神に求めるべきだと呼びかけ、「決断をするのは私たちの仕事。問題を解決するのは神の仕事」と語った。会議ではこのほか様々な分科会が行なわれ、革新的な伝道モデルが多数紹介された。
最終日には、アフリカにおける祈祷課題が分かち合われ、「ウガンダのためのとりなしの祈り手」の創設者で、「アフリカのためのとりなしの祈り手」の地域コーディネーターであるラバン・シュンバ氏が、祈りと宣教の間の強い関係性を指摘し、互いの重要性を語った。シュンバ氏は、どちらか一つだけを選ぶというのではなく、行動を起こしつつも祈る教会となり、神の御心に適う教会となるように求めた。
また、参加者の一人であるキリスト教系放送局CBNのアフリカ地区ディレクターを務めるケイス・ストラグネル氏は、テレビでの放送を通して今後3年間に7億人の人々と福音を分かち合いたいと語った。
今回の会議では、コール・トゥー・オール代表のマーク・アンダーソン氏や、ユーズ・ウィズ・ア・ミッション(YWAM)の共同設立者であるローレン・カニンガム氏らも講演した。
次回のコール・トゥー・オールは、カナダ・トロントで10月30日から11月1日まで開催される予定。このほか、来年1月には米国で、同3月にはブラジルで、同6月には香港で開催が予定されている。