教会の礼拝が「つまらない」「退屈だ」と感じる方が多いようです。
その原因の一つには、礼拝プログラムのマンネリ化があると考えられます。つまり、新しい発見や、私たちの冒険心をくすぐるワクワクするような出来事がなく、すべてが簡単に予測できてしまう「先週や先々週と同じ」ことの繰り返しになっているのです。
教会に行くために家を出るときから期待感に胸ときめかせ、礼拝の最初から終わりまでずっと感動し続けることのでき、帰る道もずっと礼拝の話に華が咲くような素敵な礼拝が必要です。まさに、その日曜日の礼拝が、次週の礼拝への期待感につながるような礼拝です。
そのような礼拝をささげるためには、想像力と創造力を働かせたアイデアが必要なのです。そして、そのアイデアを現実の礼拝に用いていく実践力が必要なのです。
言葉で言うのは簡単ですが、この仕事は大事業なのです。なぜならば、日曜日は7日ごとにやってきますし、1年間で52回もあるのです。イベンター制作会社的に考えるならば、1時間30分のイベントやコンサートを年間52本、毎週プロデュースするということになります。しかも、タイトルも使用する音楽も毎回違いますし、集まる会衆は80%から90%は同じ人々という、すさまじく難しい条件でのプロデュースワークとなるのです。
裏を返せば、私たちクリスチャンが日曜日の礼拝に対して少しでも気を抜くと、簡単にマンネリ化に陥ってしまう危険性があるということになります。新来者や求道者は、マンネリ化した退屈な日曜日の礼拝からは、すぐに去っていきます。
つまり、教会にとっては月曜日から土曜日が勝負なのです。日曜日の礼拝前の短い打ち合わせのみでは、出席者全員をワクワクさせる素敵な礼拝にはならないと思います。イベント制作会社がお客様に感動を与え、喜ばせるために、どれほどの準備をするかをイメージしてみてください。
教会はイベント制作会社以上に準備をしなくてはなりません。なぜならば、主におささげする礼拝だからです。
主から与えられた想像力と創造力を尽くして、礼拝をささげてまいりましょう。
「心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ」「自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ」(ルカによる福音書10章27節)
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