教会の宣教事業を成功に導くためには、主から与えられたヴィジョンをミニストリーに関わるメンバー全員で共有することがとても重要です。このことが中途半端になってしまうと、分裂や破綻の原因となってしまいます。
ヴィジョンとは、教会や宣教事業(ミニストリー)の将来あるべき姿の、目に見えるがごとく鮮明かつ明確な目標です。ヴィジョンが鮮明かつ明確であるからこそ、そこに照準を絞ってチーム一丸となって宣教事業に励んでいくことができるのです。
ではリーダーは、どのようにヴィジョンを伝え、チームメンバー全員がシッカリと共有できるようにすれば良いのでしょうか?
❶ 宣教事業への取り組み方(生き方)や存在をとおしてヴィジョンを伝える。
主から与えられたヴィジョンを実現していくことは、中途半端な覚悟ではできません。そして、その覚悟は言動や行動に現れるのです。全身全霊でヴィジョンに向かって人生を賭けている姿が、ヴィジョンをチームメンバーと共有するための基本です。真剣にヴィジョンを語り、真剣に行動する姿でヴィジョンを伝えるのです。
❷ 証しをとおしてヴィジョンを伝える。
ヴィジョンを実現していく過程で、私たちは多くの奇跡を体験します。その体験をそのつど証しすることで、チームが目指しているヴィジョンが、主からのヴィジョンであることを確信し、信仰が強められていくのです。
❸ 分かりやすいストーリーを用いて伝える。
イエス・キリストも多くの例話を用いてメッセージを語りました。より適切で、理解しやすいストーリーを用いてヴィジョンを語る必要があります。チームメンバーの目にヴィジョンが焼き付くようになることが必要ですので、根気よく語り続けることが肝要です。ヴィジョンとは、そもそも「目で見ること」という意味の言葉です。
❹ 結果のイメージをシッカリ伝える。
聖書は結果について明確に語ります。「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい、そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる」。アクションを起こしたら必ず結果があるのです。ヴィジョンを実現するための行動にも結果が伴います。その結果のイメージを明確に伝えることは、メンバーのモチベーションアップにつながるのです。
❺ ヴィジョン実現に対する信仰。
ヴィジョンに向かってチーム一丸となってまい進するときには、必ず大きな試練や問題が行く手を阻むものです。その時がチームにとっての成長のチャンスなのです。ただ主を見上げ、信仰に固く立って、ヴィジョンを目指して目の前の障壁を突破していくのです。ヴィジョンは必ず実現するという信仰を持って戦うことをとおして、深くヴィジョンを共有していくのです。
❻ 情熱を持ってヴィジョンを語る。
英語ではキリストの受難を《Passion》と言います。情熱も《Passion》です。私たちはキリストの十字架《Passion》の福音を、情熱《Passion》を持って伝えることが目的ですので、主から与えられたヴィジョンも情熱《Passion》を持って伝えて、共有していかなくてはなりません。
❼ ヴィジョンを共有する新しい方法を工夫し続ける。
ヴィジョンを伝え、共有するために、いつも新しい方法を模索し、工夫し続けなくてはなりません。画像や映像を用いることもできますし、SNSで工夫することもできます。ありとあらゆる方法が考えられますので、いつもチャレンジしてほしいと思います。
❽ 教会や宣教事業(ミニストリー)のヴィジョンを自分のヴィジョンとして共有する。
教会の宣教事業(ミニストリー)のヴィジョンに関しては、チームメンバーに無理やり押し付けるのではなく、メンバーが自分のヴィジョンとして理解して共有できるようになるまで、忍耐強くサポートを続けてください。
❾ 大きいヴィジョンがクリスチャンを育てる。
ウェイトトレーニングをするとき、重いバーベルで負荷をかけると筋肉が発達します。簡単に持ち上がる軽いバーベルでは、何時間やっても筋肉は発達しません。それと同じように、大きなヴィジョンは私たちにシッカリと負荷をかけてくれるのです。その負荷によって私たちも成長し、その結果、教会も成長拡大するということを忘れてはなりません。
❿ ヴィジョンによって一致が盤石になる。
ヴィジョンを共有することによって、チームが一枚岩になることができます。教会に与えられた主からのヴィジョンを教会員全員がシッカリ共有できるならば、教会は一致して宣教事業(ミニストリー)に取り組むことができるのです。
主から与えられたヴィジョンを共有し、そのヴィジョンの実現のために、一枚岩のチームで宣教事業を行うことが重要です。
ハレルヤ!!!!
幻のない民は滅びる。(箴言29章18節より)
Where there is no vision, the people perish(キング・ジェームズ・バージョン、箴言29章18節より)
◇