英国国教会は、チェルムスフォード教区のスティーブン・コットレル主教(61)を、次期ヨーク大主教に任命した。現職のジョン・センタム大主教が来年6月に引退するのに伴うもの。ヨーク大主教は、同教会ではカンタベリー大主教に次ぐナンバー2の職位。コットレル主教が正式に就任すれば、第98代目となる。ヨーク大主教の公式サイト(英語)で17日、発表された。
カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーは、コットレル主教が「イエスの愛と喜びにあふれた人」だと述べ、任命を歓迎した。センタム大主教も、コットレル主教が後継者となることは「心の喜び」だと語った。
一方、コットレル主教本人は「第98代ヨーク大主教の候補者とさせていただいたことに興奮するとともに、謙遜な思いにさせられています」と語った。
コットレル主教は1958年、英南東部のエセックス生まれ。10代の頃、教会の青年活動を通して信仰を持つようになった。81年オックスフォード大学セント・スティーブンス・ハウス(神学校)入学。26歳で執事に叙任され、その後、同教会立のセント・メリタス大学で修士号を取得。ロンドンやチチェスターなどでの奉仕を経て、2001年にピーターバラ大聖堂の参事司祭に。04年にレディング主教に任命され、10年から現職のチェルムズフォード主教を務めている。
妻のレベッカさんは陶芸家で、コットレル主教との間に3人の息子がいる。