グラミー賞受賞経験のある米著名クリスチャンラッパー、トビーマック(本名:ケビン・マイケル・マッキーハン、55)が11月24日、10月に突然死した長男トゥルエット・フォスター・マッキーハンさん(21)の葬儀の写真と共に、これまで寄せられてきた励ましや愛に感謝する心温まるメッセージをつづった。
「先月、圧倒的な愛が私たちを取り囲みました。何が何だか今も分かりませんが、これだけは分かります。私たちは愛されています」。トビーはこの日、自身のインスタグラム(英語)に、妻のアマンダさんとの連名で長文のメッセージを投稿した。
メッセージは、トゥルエットさんの葬儀の写真数枚に添えられる形で投稿された。写真は、家族や友人が墓地に向かうものや、トゥルエットさんが生前着ていたのと同じトレーナーを着た人々がひつぎを担いでいるもの、またトビーが1980年代後半に結成したクリスチャン・ロックバンド「DCトーク」のメンバー、マイケル・タイトと抱き合っているものなど。
「長男の死を嘆く私たちに、神様はいろいろな人たちを通して愛を注いでくださいました。主は皆さんを通して、私たちに愛を示してくださいました。皆さんの親切な行いや言葉、祈りと思い、歌と詩、教えと贈り物、食事と時間、専門的な知識と葬儀への参列が、(トゥルエットさんの)死を忍耐させてくれました。皆さんは、とても暗い日々を送る私たちにとって神の光であり、私たちの打ち砕かれた心に対する慰めです」
「私たちはあらゆるシーンで家族(的な愛)を体験しています。皆さんは身近なところで、また遠くで、愛を示してくださいました。ありがとう。千回でも繰り返します。ありがとう。皆さんの穏やかで思いやりのある心に感謝しています。私たちはそれを決して忘れません。それは御体なる教会のあるべき姿であり、この上もないありさまです。神様はどれほど喜んでおられることでしょう」
「私たちは、次のことに立ち続けるよう努めてきました。死には大きな意味があると私たちは信じています。神には力があり、約束したことを行われます。神は死を滅ぼし、信じる者に命を与えます。ですから、私たちは祈っています。今週、死の影の谷から感謝の水があふれ出るようにと。恐れを知らない親切な神に感謝します。天の父は・・・暗闇の中で栄光を輝かせ、私たちに必要なものすべてを与えてくださいます」
父と同じく音楽家として活動していたトゥルエットさんは10月23日、テネシー州ナッシュビル近郊の自宅で亡くなっているのが発見された。トビーはその2日後、インターネット上で息子の死を明らかにするとともに、自身の神に対する信仰も明らかにしていた。
トゥルエットさんの死因は、今のところ明らかにされていない。分かっているのは、地元の消防署がその日、心停止を起こした人がいるとの119番通報を受け、駆け付けたということだけだ。
トビーの代理人が声明でUSAトゥデイ紙(英語)に明らかにしたところによると、トゥルエットさんは「22日夜か23日朝にナッシュビル地区の自宅で亡くなった」という。カナダでツアー中だったトビーは、この悲劇的なニュースを聞き、妻アマンダさんと下の4人の子どもたちが残されたその自宅に戻った。
そして、息子の突然の死から約1カ月後、写真と共に公開されたトビーのメッセージに、ファンだけでなく多くのクリスチャン著名人たちも、彼と彼の家族への支援を表明した。
歌手のダニー・ゴーキーは「トビー、アマンダ、そして家族のみんな、僕は君たちを愛しているよ。いつも君たちのために祈っているよ」とコメント。キリスト教映画「神は死んだのか」(原題:God’s Not Dead)で牧師役を演じたデイビッド・A・R・ホワイトは、「トビーマック。君と君の家族のために祈っています。君は人を励ます人だ。君と君の家族の故に、僕らは神に感謝しています」とつづった。