インターナショナルVIPクラブ(以下、VIPクラブ)は、ビジネスパーソンを中心に、聖書に基づいた集会を各地で開催し、旧約聖書イザヤ書43章4節の「私の目にはあなたは高価で尊い」(Very Important Person in God's eyes)を掲げて活動している。その一つ、VIPクラブ池袋の集会が10日、東京都豊島区の自由学園明日館で開催された。VIPクラブ池袋では、ビジネスの第一線や各界で活躍する人々の講演と証が中心となっているが、2つの特色― 会場の建物とコンサート ―が参加者に安らぎを与えている。
会場の「明日館」は1921年、羽仁吉一、もと子夫妻が創立した自由学園の校舎として、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト氏によって設計された歴史的・芸術的な建造物で、97年には国の重要文化財に指定された。閑静なたたずまいのなかで、簡素な外形のなかにすぐれた思いを充たしめられる空間としてこれまでも多くの人々から親しまれ、利用されてきた。
この集会では、通常はチェロの岸本宏子さんとハープの渡邉かやさんによるコンサートがもたれているが、この日はヴァイオリンの田川みゆきさんとチェロの岸本さんによる二重奏となった。バッハのガボットとミューゼット、ゴールドベルグ変奏曲より、ヘンデルのクーラント、モーツァルトのヴィエナソナチネが演奏され、会場の雰囲気とも相和して贅沢なひとときとなった。この3人は「シャローム・トリオ」として、12月16日に行なわれるVIPクラブ池袋・新宿・渋谷の合同クリスマス会にも出演する。
この日の講演では、青山学院大学・大学宗教主任の高砂民宣氏(経営学部准教授)が、「キャンパス・ミニストリーの一端を担わせて頂いて」と題して講演。パワーポイントの資料やDVDの映像を用い、キリスト教主義学校としての青山学院の取り組みについて、自らの証を交えて紹介した。現代社会の風潮や学生を取巻く状況において、キリスト教教育に様々な難しさがあることにも言及したが、出来るだけ多くの学生が礼拝やキリスト教行事に参加できるように工夫していること、カリキュラム構成や宗教センターの活動などについて語った。
この集会のリーダー岸本茂雄氏は、VIPクラブの働きを通して、全ての人が神様にとってかけがいのない存在であることを多くの方々に伝えて行きたいと語り、VIPクラブ池袋がスタートしてからの8年半の間に、講演された方や参加された多くの方々から励ましをいただいた、と述べた。
次回のVIPクラブ池袋は11月14日(金)、株式会社アルプス警備保障・代表取締役社長の平田和文氏が講演する。参加費1000円。予約不要。
VIPクラブの諸集会は講演や証を中心とする集会が多いが、多種多様の広がりを見せており、エンターテイメント関係の集まりや、ゴルフやテコンドー、マラソンなどのスポーツクラブ、グルメの会などもある。詳しくは、VIPクラブのホームページまで。