旧約聖書には「聖絶せよ」と勧めている箇所がある、平和の書といえない。
「聖絶せよ」との勧めの多くは、イスラエルがエジプトから出て荒野の40年を過ごし、東からカナンの地へ入ろうとするときに神からあったことです。その地が道徳的にあまりに汚れていたため、神の民イスラエルがその悪い影響を受けることのないように、「聖絶せよ」と言われたようです。
そのほかサムエルは、荒野時代にイスラエルの旅のしんがりを襲撃して悩まし続けた略奪性民族アマレクを聖絶せよと命じています。
いずれも神が必要性を認めた特殊・例外的な事例と考えられます。それを最後の例とし、以後、神の原則は、国と国、民族と民族、人と人の間の平和であり、それらの根底となる神との平和な関係を訴えています。聖書は平和を強く勧めています。
◇