旧約聖書はキリスト以前の経典だから“いらない”のではないか。
旧約聖書はそもそもの土台です。天地の初め・人間の初め・罪の初め・民族のはじめ・国の初め、そしてさまざまな失敗、堕落と回復が書かれています。その上に新約聖書があるのです。旧約聖書と新約聖書は有機的に結びついています。旧約聖書がなければ新約聖書はあり得ません。旧約聖書のうちになされた預言の成就(実現)が新約聖書の中で多く記録されています。
イエス・キリストは突然に現れた方ではありません。旧約聖書において預言され、そのとおり現れたのです。新約聖書は旧約聖書の実現と未来を書いているのです。
旧約聖書に記されている多くの出来事やことばが新約聖書で紹介され、引用されています。つまり、旧約聖書は出典元です。よって2つのものが切り離されたのでは意味不明となります。つまり、旧約聖書と新約聖書は切り離せない、2つは1つなのです。旧約聖書も不可欠の聖典、新約聖書と一体の聖書なのです。ユダヤ教のみならず、キリスト教でも聖典なのです。
◇