日本聖公会はこのほど、「女性の聖職に関する相談窓口」を開設した。昨年6月の総会で、女性の聖職者に関するガイドラインが改定され、「女性の聖職位に関わる委員会」が設置されたのに伴うもの。同委が23日、日本聖公会管区事務所のホームページで発表した。
相談窓口は同委の下に設置され、相談員4人が配属される。女性の聖職者自身が、ガイドラインに抵触する行為を受けたと感じたり、周囲がそれを見聞きしたりした場合など、相談することができる。
改定されたガイドラインは、「女性の司祭按手についての立場の違いを理由に、聖奠(せいてん)執行や交わりから排除されることがあってはならない」「性を理由として聖職志願を拒否することがあってはならない」「性によって聖職の待遇、ことに経済的待遇に差別があってはならない」など、性別による差別を禁止している。また各教区に対しては、国の労働基準法などを参考に、生理休暇や産前産後休業、育児休業などの適切な配慮を行うよう求めている。
相談や申し立ては、聖職者、信徒、洗礼志願者のほか、宣教牧会活動に参加している人であれば誰でも可能。同委は、相談窓口を案内するパンフレットを作成し、全国の教会に送付するとし、「信徒・教役者の皆様へご案内くださり、パンフレットの配布にご協力いただければ幸いです」と呼び掛けている。
相談の申し込みは、管区事務所への郵送、または専用フォームで受け付ける。