質問です。皆さんには、何か自慢できるものがありますか? 人によっていろいろでしょうね。輝かしい学歴、車、マイホーム、美しい奥さん(彼女)・・・。また、家柄が自慢って方もいるでしょうね。つまり、ご先祖様が自慢ってことですね。
「俺は、第〇〇代首相の〇〇の血筋なんだよ!」だったり、「私の曾祖母は、あの〇〇大学の創設者なのよ」というような自慢話、聞いたことありませんか?
実は今、系図がかなりはやっているようです。今日、世界規模でいうと、系図の研究は10億ドル産業、そして北米では、趣味といえばガーデニングが1位、2番目に来るのが系図らしいです。
また、世界的に見て、インターネットで一番検索されているのは、アダルト関連(ポルノ)、2番目が系図といわれます。みんな系図に興味があるんですね。それよりも、アダルト関連っていうのが、問題なんですけど・・・。
とにかく、自慢の話ですが、もしかしたら、自慢するものや自慢できることがないという方もいるはずです。まぁ、自慢しないのが一番です!ペラペラしゃべられる自慢話って、聞いているほうは良い気しないですよね?
映画「ちはやふる -結び-」(2018年3月公開。広瀬すずさん主演作)で、夏期講習の講師・周防久志(賀来賢人さんが演じます)が、予備校生たちを前に、自分の若き頃を振り返り、いろいろ語るんですが、そこらへんも面白いところです。予備校生たちをバカにするようなことを堂々と言ったり、急に泣き出したり・・・。
周防は、予備校生たちをバカにするようなことを言う半面、彼らのことをうらやましがっているのです。彼には彼なりの過去があり、予備校生たちには彼らなりの過去や現在があるんですね。
どんな人にもありますよね。悔しい思い出、うれしかった出来事、バラ色の青春時代、記憶から消し去りたい闇の日々・・・。でも、すべての人に、世界のベストセラーである聖書は、このように言っています。「先の事どもを思い出すな。昔の事どもを考えるな」と。
「事ども」っていう表現がいいですよね! 人は、昔の出来事にかなりこだわってしまっていて、それらにとらわれてしまっているわけです。それが、人の前進、成功を妨げている。だから、「事ども」っていうレベルの表現になっているのかもしれません。そんな昔のこと、「事ども」を思い出してクヨクヨするな、引きずるな、ってことですね。
「何であの時、あんなこと言ったんだよ、この俺はっ!?」とか「何であの日、あそこに行っちゃったの。私は?」とかがあるかもしれませんが、人間は過去には戻れませんから、その「事ども」は振り払って、前進しませんか?
舞台化、映画化されている世界的名作『ベン・ハー』。著者ルー・ウォーレスは、ある出来事がきっかけで、自分がある分野について無知であることを思い知らされるわけです。そして、いろいろと調べだすんですね。そこから書きだし、発表した作品、それが、あの『ベン・ハー』なんです。
何が幸いになるか分からないですね。ルー・ウォーレスが、あることに精通していなかった。そして、それを思い知らされた。それゆえに、調べ出した。そんな中で、『ベン・ハー』が生まれることになってくる・・・。
大丈夫です。今までいろいろな失敗があっても。
大丈夫です。そんなに自慢できるような学歴がなくても。
大丈夫です。恋人がいなくても。
大丈夫です。お金がなくても。
大丈夫です。過去にとんでもないことがあったとしても。
将来を、明日を、1時間後を変える、いや、変えてもらうことが、あなたにもできるのです。皆さんの将来に何が起こるか、明日何が皆さんの人生に待っているのか、ジャスト1時間後に自分が何を考えているのか、自分でも分かりませんよね。
だから、未来を変えようにも、どうなるかが分からない未来を変えることなんてデキないわけです。知っているから、変えられるのです。知らないものを変えることはできません。だって、どうなるか知らないのですから・・・。逆に言えば、どうなるか知っているならば、手を加えて、未来を変えることができる。
今日ご紹介しますキリストの神様は、あなたのすべて、そう未来も知っているのです。そして、あなたの未来を変える力、1時間後のあなたの何かを変える力、明日のあなたを守る力、そのような力をも持っておられるのです。すべてを知っていて、すべてをなす力もある。これを全知、全能と表現します。
だからこそ、この神様には、未来、明日、1時間後のあなたを守る、また、あなたの未来の何かを変えることもできるわけです。キリストの神様は、そこらへんの地蔵や神社の神々とかと違って、生きていて、全知であり、全能だからです。
だから、過去がどんなであったとしても、また現在がどんなに悲惨な状態であったとしても、未来が来なければと思うような状況であっても、とりあえず、キリストの神様を信じてみませんか? このお方にすがってみませんか?
過去から続く痛み、悲しみ、束縛から自由になり、悲惨な人生が終わり、未来が変られだすのです。キリストの神様を信じてみるならば・・・。(「キリストの神様を信じるっていっても、どう信じんの?」という方々のため、その方法やメリットなどをシーズン1の100で紹介中です)
自分を縛っている過去の「事ども」、忌まわしい記憶などを振り払い、自分を自由にして、新しい光り輝く未来をつかみ取るために、心を決めて、今日、キリストの神様を信じて生きませんか?
次回の百人一読は、「大草原の小さな家」のローラ・インガルス・ワイルダー。1時間の自由時間をもらえたら、皆さんは何をしますか?社長から、2日間の特別休暇をもらえたら、どう使いますか?次回は、時間について考察していきます。それでは、4月16日に。
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)
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