今日は、ある親子の会話から。ある日、父親が娘に「おい、お前。最近、うちの周りで痴漢が多いそうだから、注意しろよ」。すると娘は父親に答えます。「パパ。私は大丈夫よ! 私みたいなブス、痴漢も襲わないわよ」。そんな娘に間髪入れずに父親が叫ぶのです。「バカ!! 何言ってんだ! それは違うぞ!!」
父親のその必死の形相に内心ジーンとくる娘。「パパ・・・。こんな私でも娘だからって・・・。やっぱり親だなぁ」。でも、父親の言葉には続きが。「バカ!! 何言ってんだ! それは違うぞ!!・・・夜は暗いだろっ! 痴漢するやつには、お前がブスだと分かんないんだよ! だから、お前でも危ないんだ!!」
ま、おそらく娘さんは、その日以降、痴漢なんかよりそのお父さんを避けるようになるでしょう。とにかく、真っ暗だと、痴漢にも見えない情報があるかもしれません、確かに。すぐそばに、お巡りさんがいるかもしれないのです。もしかしたら、相手は婦警だって場合も・・・。
皆さんもそうですよね。見える何かがあれば、いろいろな理由から見えない何かもあります。今この瞬間見えるモノがあれば、今この瞬間の環境、居場所、立ち位置、天候などによって見えないモノもありますよね。
人間は、80パーセント以上の情報を視覚から得ているといわれます。やっぱり、視覚って大事です。このコラムも目で読んでいただいています。視覚の次に人間が情報を得るために用いているのが聴覚といわれます。人間は、11パーセントの情報を聴覚から得ているそうです。
人間は視覚(80パーセント以上)と聴覚(11パーセント)で、かなりの情報を得ているわけです。残りの情報は、触覚や嗅覚、味覚から得ているわけですね。
で、ここからは、私の聴覚で得てきた話(情報)です。よく、電車の乗客ネタを百人一読では使いますが、今日も使います。
篠原はある日、都営新宿線の電車に乗りました。目の前に、若い3人組(男2人、女1人)が・・・。やたら、女性が髪の毛を気にしているのが印象的。この3人組の話の内容が良かった(つまり、篠原が使えるっていうことです!)。でも、弁解というか、断っておきますが、別に「盗み聞きのクセ」があるわけではありません。聞こえてくるから、聞くのです!それだけです。
さて、その3人組の話の内容は、ズバリ「結婚指輪」&「婚約指輪」に関することでした。女性の皆さんにお尋ねしたいのですが、女性って、結婚指輪に力を入れてもらいたいものなんですか? あの、力って、つまりお金のことですよ(笑)。
例の3人組さんは、そんな感じのことを話してました。つまりは、「婚約指輪はいつかタンス行き」。けれども、「結婚指輪はいつも(結婚後は)つけているもの」だからだそうです。まぁ、そう言われればそうなのかもしれませんね。
それで、「指輪は男の給料の3カ月分」とかいう話になったんです。男って大変ですね。だって、婚約指輪をプレゼントしないといけない。しかも、給料3カ月分の!
ま、調べたところによると、「婚約指輪=給料の3カ月分」といわれていたようですが、今では「給料の1・5カ月分」を目安にするケースが多いらしいです。ま、3カ月分にしても1・5カ月分にしても、どっちにしろ高額ですよ、女性の皆さん!
それで、3人組さんの話に戻りますが、女性がこんな感じのことを言うわけですねぇ。「じゃぁ、人によって、指輪の値段が違うんだね」と。まぁ、確かに。目安が「給料の1・5カ月分」となっているならば、相手の男性の給料額次第でその女性がもらえる婚約指輪の値段、つまり価値も違ってくるわけですね(でも、値段・金額でなくて、最後は愛ですよね!)。
ある女性は、30万円の婚約指輪(彼の給料が20万円として)。また、ある女性は、同じ婚約指輪でも60万円となりますね(相手男性の給料が40万円として)。同じ婚約指輪だといっても、同じ婚約者からのプレゼントだといっても、相手の収入によって変わってくるわけですね、その値段が。
それで、例の女性の「じゃぁ、人によって、指輪の値段が違うんだね」を受けた、男性の返しが面白かった。「だから、みんな(女は)、金持ちと付き合う・・・」
そうなんですかね? 高い婚約指輪とかをもらいたいから、金持ちと付き合うんですかね? 女性の皆さんは・・・。そうであってほしくないですよね、男性の皆さん!
まぁ、大金持ちと付き合えば、普通の男性と付き合うより高価な指輪ももらえるでしょうし、いろいろとスゴイ所に連れてってもらえるでしょうし、いわゆる「玉の輿」が狙えるのも事実です。だからといって、それで付き合う相手を決めるものなんでしょうかねぇ?本当に、「女は、高い婚約指輪もらいたいから、金持ちと付き合う・・・」のでしょうか?
(あの、これ、篠原の持論ではありません! 女性の皆さんに申します。これは、あくまでも都営新宿線の電車に、某月某日乗っていたある男性の言い分です。決して、私の持論や言い分ではありません!)
ま、私が思うに、誰と付き合うかっていうのを、そこだけ(もらえるはずの婚約指輪の価値。つまり相手に、金あるか、ないかだけ)で決めるとなると、その女性はちょっと、いや、言わせてもらうと、かなり問題ありですね。
そうですよね、男性の皆さん? 資産家か、普通のサラリーマンか。ボンボンか、普通の家の息子か。そんなんで決めるような女性なら、やめた方がいいですね。男性の皆さん!
そんなんで決めてたら、変な男につかまるはずですよ、女性の皆さん。いや、本当に、誰と付き合うかって、大事です。金を持っているか、持っていないかで決めない方が絶対に良いです。
金を持っていても、心が小さくて、器も小さい男もいるはず。また、美人でも、根が悪くて、嫌味ったらしい女もいるはず。金がなくても、心が大きくて、包容力に満ちて、将来有望の男性もいますよね? ちょっと顔はまあまあでも、心はキレイで、優しくて、家庭的な素晴らしい女性もいますよね?
どういう人と一緒にいる、そして、一緒になるかで、あなた自身の人生の大部分が決まります。結婚でかなり決まりますね。って、結婚していない篠原が言うのもなんですが、いろんな人を見てきていますから・・・。
あと、歴史に名を残している人たちの背後に素晴らしい奥様方の存在があったことを、よく聞きます。
今日、後で紹介するクリーニングの白洋舎の創業者五十嵐健治には、ぬいという素晴らしい奥さんがいました。このぬいさんの存在は、五十嵐にとって非常に大きいものだったことでしょう。また、旦那さんでもいますね。あの日本を代表する作家三浦綾子を支え続けた素晴らしい夫君、三浦光世。三浦綾子も五十嵐健治も良い人と一緒になれたものです。
本当に誰と一緒になるか(結婚相手を誰にするか)、これ本当に大事です。焦らないように、また、間違った判断をしないようにしてくださいね。焦って結婚しなくても、大丈夫ですよ!
世界のベストセラーである聖書には、「急ぎ足の者はつまずく」ってあります。周りの寿退社やら、同級生の結婚やらで急いで結婚しようとしていると、つまずく可能性が大ですね。
さて、最後に本題です。誰と結婚するか、誰と付き合うかは非常に大事で、それらである意味人生が決まってしまうような部分もありますが、それらよりも大事なのは、いや人生で一番大事なのは、どの「神」と一緒に生きるか、なのです。
日本では、「八百万の神々」といわれます。皆さんの周りにもいっぱい「神」といわれる存在がありませんか?人間も「神」になってしまっていますよね。言うじゃないですか。「学問の神様」とか「野球の神様」とかと。あと、動物や石とかも「神」になってますね。
でも、今日お知らせします!結婚相手も婚約者も恋人も1人であるべきですよね。だったら、皆さんの「神」という存在も1つにすべきなのではないでしょうか。
数多くの「神」という存在に、手を合わせたり、参拝するのって、おかしなことではないでしょうか?「これだっ!」っていう「神」という存在がいないし見つからないから、いろんな所でとにかく手を合わせたりするんですよね。
でも、「この神様だ!」っていう神様がいて、いつでも、どこでも、その神様だけに守ってもらって、他の「神」とかいう存在には見向きもせず、ただ1つの道を行く、これこそカッコいい、そして筋が通った生き方です。
自分の神様を、今日決めませんか?「この神様だけが、私の神様。私をいつでも守ってくれる、本当の神様だ」と言える、神様を。
「じゃあ、篠原は、今日どんな『神』を紹介してくれんの?」と考えますか?もう、考える必要ないじゃないですか!篠原が皆さんにお知らせする神様は、キリストの神様しかいませんよ!百人一読の読者の皆さんなら、もうご存じでしょう。
皆さん。キリストの神様を、「自分の神様は、このお方だけだ!」って言える、そんな、カッコいい生き方をしていきませんか? いろんな「神」の所に行ったり来たり、または、正月だけ近所の神社に行くような生きざまでなくて、唯一の神様という存在をもって歩む。
クリーニング・チェーンの白洋舎の創業者、日本で初めてドライクリーニングに成功した男、それが、五十嵐健治です。
戦地で死の一歩手前までいきながらも、無事生還。そして、日本に帰国後は騙されて監獄部屋に送られてしまう。その後も軟禁されたり、いじめられたりしながら、波乱万丈の人生。何度も何度も無一文になりながら、後に藍綬褒賞も受けている、そんな人物です。
その五十嵐健治、彼は熱心なクリスチャンでした。今でこそ、白洋舎といえば、超有名です。でも、最初の頃は試練の連続だったそうです。大きな爆発事故や裏切りなど・・・、五十嵐は多くの苦しみに直面します。
特に、研究面で失敗の連続だったようで、ドライクリーニングの研究のために赤字続き。たくさんの請求書に囲まれて年末を迎えるというようなありさまだったそうです。
どうしようかと頭を抱えながらの苦しみの年末・・・。しかし、そういう時にも、五十嵐の心の力となっていた言葉があったそうです。それが、新約聖書のマタイ6章31節と32節の言葉だったそうです(『100人の聖書』80、81ページ参照)。
皆さん。白洋舎の創業者・五十嵐健治を支えていた、彼の心を力づけていたのは、まさにキリストの神様の言葉、つまり世界のベストセラー聖書だったのです。
新約聖書のマタイ6章31節と32節には、このようにあります。
だから、「何を食べようか」とか、「何を飲もうか」とか、「何を身につけようか」と言って思い煩うな。・・・というのも、天のあなたたちの父は、あなたたちにこれらすべてが必要であることを知っておられるからである。
皆さん。これが、五十嵐健治も読んでいた聖書、そう世界のベストセラーが、現代を生きる皆さんにも伝えていることなのです。まさに、キリストの神様というお方は、「天のあなたたちの父」とあるように、皆さんが「私の父」と言うべきお方なのです。
どういうことか?つまり、この世界に存在する多くの「神」は、人間が作ったものじゃないですか。神社仏閣もしかり、地蔵や仏壇とかも。でもです。キリストの神様は、この天地宇宙を、そして人間を創造した神様なのです。人間が作った「神」とはまったく違う、そう、人間をも創った、唯一本物の神様、それが、キリストの神様なのです。
あなたは、偶然の産物、サルから進化した存在ではありません。聖書の創世記などを読むと、そのことがよ~く分かります。あなたは、キリストの神様に愛されて、創造されて、生まれてきて、今も愛されている、最高の存在なのです。出来損ないではありません!
キリストの神様は、今も「あなたを本当に愛していますよ」とあなたに語り掛けています。あなたが気付かないだけです。知らないだけです。
皆さん。キリストの神様を、このお方だけを神様であると信じて、自分のただ唯一の神様として決めませんか、今日。だって、こんなにスゴイお方はいないのですから。あなたを母親の胎内で形作ってくださった。今、あなたを愛してくれている・・・。そんな神様なのです。
キリストの神様だけを自分の神様と決めて、このお方だけを神様と信じる・・・。これが、人生にとって一番大事なことなのです。
なぜなのかは、シーズン1の100で紹介していますから、チェックしてくださいね。
そして、キリストの神様を自分の神様としてちゃんと信じる方法も詳しく紹介していますから、シーズン1の100、じっくりと時間をかけて、読んでみてください。
さあ、今日から、キリストの神様だけを「私の神様です」と言えるような素敵な人生を始めて、愛してくれているキリストの神様と一緒に、焦らずに一歩一歩この旅路を歩んでいきませんか?
唯一の神様で、自分を創ってくれて、愛してくれている優しいお方。そのキリストの神様を信じ、その神様と一緒に歩んでいく人生は、素晴らしい日々になります。
次回の百人一読は、有名な『ベン・ハー』のルー・ウォーレスが登場します。皆さんには、自慢できるモノがありますか? それから、自分自身に自慢できる何かがあるでしょうか? 自分を「最高の自分」にする方法をご紹介します。次回3月26日をお楽しみに!
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)
ご注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。
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