終末があるとすれば、それはいつか。また、どんな兆候があるのか。
終末はもちろんあります。初めがあったのですから、終わりもあるはずです。聖書は2千年前から「終わりの時が近い」と告げています。しかし、そうはなりませんでした。なぜなら、聖書は「近い」とは書いてありますが、それがいつであるか具体的には書いていません。「神の前では千年も1日のごとし」とも教えています。
現代も終末は近いといわれています。上のパターンからすれば、「終末は遠い先のことなんだ」「そもそも終末なんて来ないんだ」と考える人がいても不思議はありません。しかし最近、終末の兆候としての現象が顕著に見られるようになりました。ですから、やはり、終末は近いと言わざるを得ません。
終末の兆候として聖書が挙げる現象は次の通りです。
- まず、背教が起こり、不法の人即ち滅びの子が現れる。彼は、神・礼拝されるものに反抗し、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言する。
- 不法の人が現れる。あらゆる偽りの力、しるし、不思議、悪の欺きが行われる。
- 人々が自分を愛する者、金を愛する者、汚れた者になる。
- あざける者たちがやってきてあざけり、自分たちの欲望に従って生活し、「キリストの来臨の約束はどこにあるのか。何事も創造の初めからのままではないか」と言う。
- 不敬虔な欲望のままにふるまう、あざける者たちが現れる。
- 人々が大勢つまずき、互いに裏切り、憎み合う。
- 不法がはびこるので、多くの人たちの愛が冷たくなる。
- 偽キリストや偽預言者たちが現れて選民(信徒)をも惑わそうとして、大きなしるしや不思議なことをして見せる。
- 戦争や暴動が起こり、民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がる。方々に地震があり、飢饉も起こる。恐ろしいことや天からのすさまじい前兆が現れる。
どうでしょうか。全部ではないが、かなり実現しているといえないでしょうか。聖書では具体的に何年何月というふうには書いていません。むしろ、「その日その時はいつであるかは、だれも知りません」とあります。
終わりが来ることは間違いないようです。そして、来るときは“急に来る”のです。「思いがけない時に来るのですから、目をさましていなさい。用心していなさい」と勧めています。
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