信じたらこの世で具体的に何か良いことがあるのか。
キリストの神を信じたら良いことがたくさんあります。箇条書きにしてみましょう。
- 自分の世界観、価値観がはっきりと確立する。善悪・正邪・生き方などについて確信を持って歩める。従って、他の人のあれこれの意見に迷わされなくて済む。
- 孤独を克服できる。聖霊の神が内に宿ってくださるので、この神の導きのもとで人生を歩むことができる。いろいろな困難や苦境にあっても、聖霊による慰めや励ましを受けることができる。
- 人生の意義、目的がはっきりし、目標を示される(これは、大変大事なことである)。そこから、人生のむなしさ、空虚感がなくなる。生きがいが与えられる。
- 運・不運や不平等、社会の不条理などについて嘆かなくて済む。
- 肉体の死の後の行き先が示される。からだの復活・天国での永遠のいのちを確信することができる。すると、死後についての不安、恐れがなくなる。希望を持って生きられる。
- 人生の途上で災難や困難に出会ったとき、全知全能の神に祈ることができる。聞かれてよし。聞かれなくても、その神にお任せすることができる。あがいたり、憔悴(しょうすい)しなくてよい。
- 他人と比較したり、優劣を競い合ったりしなくて済む。必要以上に劣等感にさいなまれることがなくなる。神がひとりびとりを個性を持った者としてお造りになったことを信じることができる。
- 人生においてしなければならない最低限度(キリストを信じ、信仰を持って生きること)を自覚し、それさえできれば成功の人生であると意識できる。従って、焦らないで平安に過ごせる。
- 誰かから不当な仕打ちを受けたり、損を与えられたりしても、仕返しをせず、復讐をせず、損をガマンし、悠然と生きることができる。
- 正しい生き方にはいつか必ず良い報いがあること、私や社会に不当なことや悪をなす者には(自分で復讐しなくても)必ず悪い報いがあることを知り、忍耐して生きることができる。
- 神の救済史を知ることができ、狭い視野・五里霧中の中から目が開かれる。
- 迷信・占いの類にとらわれないで生きられる。不自由にならないで済む。
- 悪の道へ入り込まないで済む。この世では、誘惑が多く、悪習・悪事に巻き込まれやすいが、聖書の言葉や教会生活を通して心に神の教えが刻まれるので、そうしたものから遠ざかっていられる。
- 自分の罪が赦(ゆる)され、神の子となる特権が与えられる。反射的に、滅びや永遠の刑罰から無縁の者とせられる。
- 他の人が嫌がる(したがらない)が有意義な仕事に取り組むことができるようになる。
これらは、お金がもうかるとか、病気が治るとか、進学や昇進がうまくいくとか、他人から良い評判を得るとか、そのようなご利益ではありません。しかし、上のような良い成果は、生き方・生活の全般を立て直したり、信用を高めたりするので、お金とか健康以上に良い効果をもたらしてくれます。まわりまわってその人を幸福にします。キリスト信仰は、広い意味でその人を幸せにし、栄えさせます。
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