昨年3月に米ニューヨークにある音楽の殿堂「カーネギーホール」で公演した宣教合唱団シモンコーラスが5月31日、新宿文化センター大ホール(東京都新宿区)で開かれたチャリティー公演「アフリカフェスティバル」(NPO法人アジアジュニアオーケストラ協会主催)に出演した。約800人の観客がシモンコーラスのささげる賛美の演奏に聞き入った。
シモンコーラスは、最も美しい賛美をもって神に栄光をささげ、日本と世界の文化交流に率先して日本や世界の宣教を行い、全世界の恵まれない子どもたちに仕えるため、2001年に創設された。日本フィルハーモニー交響楽団を指揮した経験を持つ日本クリスチャン音楽大学学長の星野誠氏が音楽監督・指揮を務める。
毎年恒例となった「クリスマス・ラブコンサート」をはじめ、東日本大震災被災者のためのコンサートや仮設住宅訪問交流会、老人ホーム慰問コンサートなどを開催し、賛美の演奏を通してイエス・キリストによる平和と希望を伝え、人々を励ましてきた。昨年のカーネギーホールでの公演をきっかけに、来年には米ニューヨーク国連本部での招待公演が決まるなど、国内外で注目を集めている。
公演は2部構成で、第1部では、音楽神学校「ワーシップ・ジャパン」講師の田村ジョイ優子さんがメインボーカルを務める「Church Of Glory Worship」が、「麗しい主イエス」「How Great Is our God」などのワーシップソングを会場と一体となって力強く歌い上げた。続いて、ナイジェリアから海を渡り、日本で活動する音楽グループ「PRAISE JOINT」が「Na You Be God」「Akaah」などのゴスペル曲を熱唱し、会場を盛り上げた。
第2部は、シモンコーラスが根津合唱団と共に「アメイジング・グレイス」などの賛美歌を中心に11曲を演奏。第1部とは打って変わり、オーケストラの荘厳な雰囲気の中、神を賛美する演奏が静寂なホールに響き渡った。ゲスト出演した韓国のソプラノ歌手、イム・ジウンさんが「You reise me up」を高らかに歌い上げると、会場からは大きな拍手が送られた。
公演は、世界の恵まれない子どもたちへの支援を目的に、多国籍企業や国際親善団体らが中心となって企画した。ロビーで開催されたチャリティーバザーでは、アフリカのガボンやナイジェリアなどの特産品や衣服などが販売され、多くの来場者が足を止めていた。収益は全額、ネパールとハイチの発達障害児童の教育支援に充てられる。
シモンコーラスでは、合唱団の趣旨に賛同する団員と後援会の会員を募集している。詳しくはホームページ。