東京都内を中心に12のゴスペル教室を展開する「GOSMACアカデミー」が3日、開講から6年目にして初の合同ライブ「GOSMAC LIVE 2018」を東京・渋谷区総合文化センター大和田さくらホールで開いた。735席の会場が満席となる盛り上がりを見せ、ゴスペル歌手のジョン・ルーカスさんや中山栄嗣さんらが生徒たちとゴスペルの大合唱を響かせた。
同教室は、ルーカスさんを講師に招いて足立区竹ノ塚で6年前に開講した2つの教室から始まり、経験豊富な講師陣を迎え、現在は竹ノ塚のほかに赤坂、東中野、御茶ノ水、渋谷、下北沢、初台、大宮でレッスンを行っている。この日は、同教室の生徒に加え、3回のワークショップを受講した参加者もステージに上がった。
ジャマイカ出身のルーカスさんは、日本テレビ「のど自慢THEワールド」の出演をきっかけに「ゴスペル王子」として一躍有名に。歌手として全国を駆け巡る傍ら、宮城県角田市のPR大使やジャマイカ観光親善大使を務めるなど幅広い活躍を見せている。
教室ごとのステージの最後に登場したルーカスさんは、「私たちの感謝の気持ちや、聞いているうちに皆さんが元気になってもらいたい、そういう気持ちがしっかり届きますように」と話し、「Why We Sing」「Forever I Will」の2曲を生徒たちと歌い上げた。最後の曲「He Reigns Forever」では、カリビアンのリズムで躍動感あふれるステージを披露し、会場は大いに盛り上がった。
福岡を拠点に活動するゴスペルクワイア「New Wings」のディレクターを務める中山さんは約2年間、福岡から毎月同教室に通ってレッスンを担当してきた。この日最後の曲となった「My Help」の曲紹介で中山さんは、「私たちは、助けがないと生きていけない。もちろん、自分で取りに行く助けもあるけれど、用意されている助けが私たち一人一人にあるんだよというメッセージをこの曲は伝えている」と話し、「本当にあなたのことを助けてくれる、あなたに道を開いてくれる、あなたのその悩みを知ってくれている、そのような方がいてくれる。それが、ゴスペルのメッセージ」と語り掛けた。
「ゴスペル音楽をとおして、ずっと歌い続けることのできる(歌いつつ歩むことのできる)人生に貢献する」をミッションステートメントに掲げる同教室は、「ゴスペルを通して仲間が出来、お互いの心に共感が生まれ、励まし合い、仲間とハーモニーを奏でる喜びを実感してもらいたい」という。
それぞれの教室で体験レッスンを随時受け付けている。詳しくはホームページ。