「私の思想や文章に賞賛すべきものが何かあるとすれば、それは小さい頃から聖書を愛することを教えてくれた両親のおかげである。人々が聖書の教える原則に忠実であるなら、この国は繁栄し続けるだろう。しかし聖書の教えと権威を無視するなら、破滅が私たちを襲い、すべての繁栄は跡形もなく葬り去られる」(『100人の聖書』125ページより)
これほどのことを語れるのですから、こう語った人物は当然大物です。普通の人が、「私の思想や文章に賞賛すべきものが何かあるとすれば・・・」とか言ったら、叩かれちゃいますね。このように語った人物、その名はダニエル・ウェブスター。彼は、米国を代表する政治家の一人です。
連邦下院議員や連邦上院議員を長く務め、国務長官も2度務めています。 まさに、「私の思想や文章に賞賛すべきものが何かあるとすれば・・・」と語っても大丈夫な人物だったわけです。 さて、その国務長官まで務めたダニエル・ウェブスターが強調しているのは聖書のことです。聖書とは、約2千年前の大工の言葉なんかではありません。古めかしい言葉の集まりでもありません。ダニエル・ウェブスターは、小さい頃から両親に聖書を愛することを教えられていたのです。第16代米国大統領エイブラハム・リンカーンも母親から聖書を読み聞かせてもらい育ちました。聖書は明らかに大物をつくり上げます。聖書は、矯正と訓練のためにまさに有益です。そのことは、ダニエル・ウェブスターの言葉からも分かるわけです。
続けて、ダニエル・ウェブスターは語ります。
「人々が聖書の教える原則に忠実であるなら、この国は繁栄し続けるだろう。しかし、聖書の教えと権威を無視するなら、破滅が私たちを襲い、すべての繁栄は跡形もなく葬り去られる」
聖書の教える原則に忠実であるなら、繁栄する。そうでないなら、破滅が襲う。このように、ダニエル・ウェブスターは語っています。
聖書は、今まで歴史上の多くの偉人や成功者に影響を与え、彼らを導き、彼らを支え、彼らを力づけました。その聖書に、現代人である私たちが学び、その原則に忠実に歩むなら、現代の私たちも成功できるし、繁栄できるわけですね。それは、過去の人たちの業績が証明しています。ダニエル・ウェブスターの人生が証明しています。
しょせん、人間はどんなに偉い人でも、頭がいい人でも、運動神経抜群の人でも限界があります。「自分を信じて!」とか「感じるままに、思うままに」とか言いますが、限界があって不完全な自分や自身の感覚なんかに忠実に生きていたら、絶対不完全な結果に至ることは目に見えています。聖書は、一貫して「わたし(神)に信頼せよ。わたしを信じよ」と教えています。私たちが信頼すべきは、自分自身でもなく、自分の感情や思いでもなくて、キリストの神様、そしてキリストの神様の語られた言葉である聖書です。
神様は完全で限界もない御方ですから、この御方を信じ、信頼して、その御方の教えが書かれている聖書に忠実に生きるなら絶対に大丈夫です。聖書の教える原則に忠実に歩みませんか? 絶対に、今までより、もっと良い人生になります。
ダニエル・ウェブスターの言葉を借りるならば、皆さんの人生が繁栄する、いいえ、繁栄し続けるものになるのですから。一度試してみてはいかがでしょう。 長い人生、いろいろ試すのもありです。まずは、実際に試してみませんか。本当に、聖書の教える原則に忠実に歩んだら自分の人生が変わるものなのかどうかを。
最後に、試せるように、聖書の教える大きな原則を2つ。
① 昨今、いろいろな関係があります。正しい関係として夫婦関係、親子関係、師弟関係、上司と部下の関係などがありますが、明らかに問題がある不倫関係というものがあります。でも、今では不倫も浮気も当然の世の中になっているように感じます。芸能人の世界だけでなく、主婦の浮気。夫の不倫。不倫や浮気を題材にしたドラマや映画が結構ありませんか? でも、聖書の教える原則は、「不倫や浮気=×」です。不倫や浮気は、自分だけならまだしも周囲の人々や家族をも破滅させ ます。夫あるいは妻の不倫・浮気が原因で家庭崩壊というケースがいっぱいです。明らかに、不倫や浮気は聖書の教えから見て罪です。
不倫や浮気なんかやめましょう。「世の中には好きになってはいけない相手が、いるのです!」 人様の配偶者はまさにそういう相手です。また、「目の前の一人の人以外を好きになってはいけない、身分なんです」。結婚している旦那さん、奥さんは。 旦那さんは奥さんだけを、奥さんを旦那さんだけを愛する、これが本当に美しい愛の生活です。
② 昨今、いろいろな問題があります。その中で重大なのは自分を傷つける行為を多くの人がしていることです。 これは、何も自殺行為や自傷行為だけを意味するのではありません。基本的に、人間は100パーセント自分自身を愛している生き物ですから、「自分を愛そう」と努力する必要はありません。よく「自分を愛しなさい」と教えられますが、そんな必要はまったくありません。すでに、人は自分自身をしっかりと愛していますから。しかしながら、「自分の身体を清く守る」ことは心掛けて、実践しなければならないことです。
聖書の教えの一つは、まさに「自分の身体を清く守る」ことです。
なぜかというと、皆さんの体は、神様に造られたのものであるからです。そして、皆さんの将来の結婚相手(夫・妻)、そして将来生まれてくる子どものためのものでもあります。しかしながら、この観点がないので、多くの人が自分の体を傷つけています。結婚前の不特定多数の相手と性的交渉をすることによって、自分の体を多くの性欲で汚してしまい、多くの人の欲望のはけ口にしてしまっているのです。神様が造ってくださった自分の体をきよく守りませんか。
結婚するかもどうかも分からないような相手に、自分の体をさらけ出し、そのような相手によって汚されてもいいものでしょうか? 聖書の教えは、性関係は結婚した夫婦間のみで楽しむものとされています。ですから、結婚するまでは、「自分の体を清く守る」 べきなのです。そうすることが、将来結婚してから最高に楽しむ秘訣です。
何でも(どんなことでも)初めての時は一度限りです。ましてや、自分の体に関する本当に大切な一度限りの「初めて」の時&体験を生涯のパートナーとなるか分からないような、言い方を変えますが、どこの馬の骨かも分からないような相手と結ぶなんてナンセンスの極みです。将来一緒にいるかも分からないような相手と大切な今、「生きている、この瞬間」を、そしてお金やいろいろなものを共有していて、 意味があるのでしょうか? しかも体まで明け渡しているなら、なおさら意味があるのか考えるべきです。
今もし、自分の体を傷つけるようなことをしているならば、今日からやめませんか? 楽しいかもしれない、気持ちいいかもしれない。でも、それは将来の結婚相手への今からの背信行為であり、また自分の体を傷つけ、自分の身体を相手の性欲のために使い、自分の価値を下げることになります。実際問題、あなたの体は、神様が造ってくださった素晴らしいものなのです! 未婚の女性の皆さんに申し上げます。明日バレンタインに彼氏にあげるのは本当にチョコで十分です。あなた自身をあげて どうするのでしょうか。皆さんの価値はそこらへんのチョコと同じ価値なのでしょうか。皆さんの価値は、キリストの神様に愛されているほどなのです。
破滅も繁栄も目の前にあります。皆さんの目の前に。どちらに至るかは、聖書の教える原則に忠実に生きるか、もしくは無視するで決まります。破滅と繁栄。どっちとも「は」から始まりますが、どっちが良いかは明らかです。繁栄へと至る道を進み、聖書の教える原則に忠実に歩むという生き方をしてみませんか? まずは、試してみてください。 試したら、お分かりになります。さあ、ダニエル・ウェブスターが言う繁栄へと進みだしませんか? 聖書を手に取って歩き出しましょう!
途方に暮れたときや苦しいとき、何に頼りますか? 次回の百人一読では、途方に暮れたときにオススメの本をご紹介します。
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)
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