米フロリダ州の教会が、7万8千個余りの「レゴブロック」を使い、有名なレオナルド・ダビンチの絵画「最後の晩餐」を再現した。幅約3メートル、高さ約1・5メートルの大きさで、子どもたちとボランティア、計約100人が50時間以上かけて作成した。
レゴ製「最後の晩餐」を作ったのは、オークランド長老教会。同教会には2010年から、「オークランド長老教会レゴ・ユーザー・グループ」(ОPLUG)というレゴの愛好家グループがある。今年の夏にキャンプを開き、集った73人の子どもと30人のボランティアが、7万8408個のレゴを使い、50〜55時間かけて作り上げた。
この壮大な計画の始まりは5年前にさかのぼる。12年に創立125周年を迎えた同教会は、記念してレゴ製の絵画を組み立てた。「当時の作品は一時的に飾るものとして作成しました。後からもっと大きく、半永久的に展示できる作品に置き換えるためです」。ОPLUGを立ち上げたリーダーのローリー・ハロックさんは、クリスチャンポストにそう語った。
「1年間、皆で意見を出し合った後、私の息子が『最後の晩餐』というアイデアを思いつきました。その後の数年間は、資金調達の計画とその実施に費やしました」
この作品を作れるような既成品はなかった。そのため、ローリーさんの夫のマイケルさんが、「最後の晩餐」の静止画像ファイルをピクセル化し、必要なレゴ部品を探せるアプリケーションを自作したという。
「このアプリはピクセル化した画像を取り込んで、多少のマニュアル操作をすれば、必要なレゴ部品のリストを作れるよう設計されています。これは、各個人の組み立て作業の手順を作成するのにも役立ちました。このアプリのおかげで、子どもやボランティアたちは、レゴをどのように組み立てればいいかが分かるようになったのです」
この取り組みは、地元の週刊紙「ウエスト・オレンジ・タイムズ・アンド・オブザーバー」(英語)でも取り上げられた。同紙によると、バージニア州で行われたレゴ展覧会では、「最優秀モザイク賞」を受賞したという。