スイス2回目視察シリーズ ②
モンテ・タマロ山頂の天使の聖マリア教会
Saint-Maria of Angel’s Church at the top of Monte Tamaro
設計者 マリオ・ボッタ 竣工 1997年
訪問日 2003年9月8日
モンテ・タマロは海抜1962メートルの山。海抜469メートルの駐車場からロープウエーに乗って山頂駅(1530メートル)に着くと、そこは遊園地やレストランがある観光地であった。冬はスキー場で賑わう。
教会の建物は、山頂から谷の方向に長いブリッジで結ばれ、先端部にボッタ得意のデザインで、円筒を斜めにカットした形のチャペルがある。谷側に張り出したレンガ積みの長い躯体(くたい)が雄大な姿を見せ、山の上に出現した教会に目を見張った。
万里の長城のような長いブリッジ上部を歩いて先端まで行くと、崖方向に突き出た十字架とカリヨンがある。見下ろせば遠くの山々に雲がかかり、ベリンツォーナの町が蛇行したティチノ川に沿って広がっている。
アーチの階段を下り、礼拝堂に入ると、内部は両サイドの小さい窓に沿ってベンチが並べられ、聖卓と向き合って2脚のイス、中央部は広い空間になっている。
礼拝堂
ジュネーブ日本倶楽部(JCG)の会報「BONJOUR!れまん」(岸井敏牧師が書いているコラムの2014. 12 / 2015. 1月号)に掲載されたもの。ハチローは岸井牧師の腹話術芸名。(※本記事はJCG広報編集委員会の了解のもと掲載しています)
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