スイス2回目視察シリーズ ①
モニョのサン・ジョヴァンニ教会
Church of San Giovanni Battista, Mogno
設計者 マリオ・ボッタ
訪問日 2003年9月8日
岸井敏先生宅に泊まり、ジュネーブを出発した私たち4人はシオンを通り、シンプロン峠を越え、ゴンドー峡谷からイタリアに入り、レ(Re)村で幾つかのドームのある大きなカトリック教会を見た。そして、再びスイスのティチノ州に入った。マリオ・ボッタ設計の個人住宅を見学して、美しい湖のほとりポルトロンコに宿泊。
翌朝、山間の渓谷沿いの細い道を上っていき、カーブを曲がると緑の木々の間から白い小さな建物が見えてきた。標高1450mのモニョという山奥の村、霧の立ち込めるしっとりとした空気の中に静かに建つモダンな教会。
この村は1986年の雪崩に襲われ、教会も崩壊したため、マリオ・ボッタ設計で1992年から6年がかりで建設され1998年に落成した。
円筒を斜めに切ったシンプルな外形。内部は石の聖卓と木のベンチが2つだけ置かれている。壁に十字架のキリスト像。葉脈のように見えるトップライトから光が差し込み、この地方のグレーと白の石材を用いたストライプ柄の壁を照らしている。
外観
内観
ジュネーブ日本倶楽部(JCG)の会報「BONJOUR!れまん」(岸井敏牧師が書いているコラムの2017. 4、5月号)に掲載されたもの。ハチローは岸井牧師の腹話術芸名。(※本記事は、JCG広報編集委員会の了解のもと掲載しています)
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