記録的な豪雨被害を受けた福岡県朝倉市、大分県日田市を中心に支援活動を行う九州キリスト災害支援センター(九キ災)が、あす15日から始まる三連休を前に、ボランティアの受け入れを開始した。ベースを日田市に移し、今後は日田市をはじめ、朝倉市、東峰村の支援を行う。ディレクターに日田福音キリスト教会の竹崎光則牧師が就任。活動の指揮を執る。
スタッフの石川主実(まこと)さんによると、現地は不安定な天候が続いた先週から一転、今週に入ってからは晴天の日が続き、気温も上昇しているという。がれきとなって流れてきた泥が乾燥し始め、泥かき作業がさらに困難な状態になっている。濁流が押し寄せた地域では、1軒当たり20人ほどのボランティアが入っても、軒下の泥も含め、家の中に入った泥をかき出し、消毒を終了するまでに数日はかかる。人手は常に足りない状況だが、受け入れ能力の限界もある。祈りつつ、バランスを保っていきたいとのこと。
一方、朝倉市内だけで、現在もなお10カ所以上の避難所が設けられている。中には、猛暑の中、クーラーなどの設備がない場所もあり、すでに熱中症の症状を訴える避難者もいるという。ボランティアに入る際は、十分な暑さ対策も必要不可欠となりそうだ。
九キ災は次のように訴えている。
「私たちの活動は、私たちのしたいことをするのではなく、そこにいる人たちの今後の生活も考え、愛を持って人に寄り添う活動です。皆様、祈り、行動、そこに愛を持ち続けることができるようにお祈りいただければ幸いです。よろしくお願い致します」
日田ベース(大分県日田市竹田新町3−17)でのボランティア登録はホームページからか、電話(080・3997・3255)またはメール([email protected])で。詳しくは九キ災のフェイスブックを参照。