ストレスが溜まると病気になりやすいそうです。心がストレスを感じ続けると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、自律神経が失調し、体の免疫が低下し、病気にかかりやすくなります。
ストレスという言葉は、1936年にカナダの生理学者ハンス・セリエ博士(Hans Selye、1907~82)によって初めて使われました。もともとは物理学の言葉でしたが、後日、生物学の世界で一般的に使われるようになりました。
物理学で使われたときには、金属に対して歪むような形での力が加えられ続けると、金属疲労を起こし、やがて折れてしまうということですが、もし、金属でさえ壊れてしまうとしたら、私たちの体はなおさら壊れてしまうのではないでしょうか。
ストレスを解消する秘訣はたくさん語られていると思いますが、一番強力な方法は笑うことだと思います。ある医学博士も、笑いの効能が医学的に証明されていると語っているという話を本で読んだことがあります。笑うと、交感神経と副交感神経のバランスが良くなり、免疫が強化され、ストレスを跳ね飛ばします。
ストレスの多い社会の中で、ストレスを感じないで生きることは難しいでしょう。また、ストレスのない状態がいいとは限らないと思います。地球に重力が働いているように、適度なストレスは必要です。
ストレスを感じる人への朗報があります。神を信じて、笑うことです。なぜ神を信じたら笑えるのでしょうか?「なるようになる」という意味の「ケ・セラ・セラ(Que sera sera)」とは違います。心の底から感じる平安から出る笑いです。
200キロのバーベルを持ち上げられる人にとって、20キロのバーベルを持ち上げることは訳ありません。神はキリストを通して、人類最大の問題である死を討ち滅ぼしてくださいました。最大の問題が解決されているということは、それより小さい、日常の雑多な諸問題は200キロに対する20キロのようなもので、もっと簡単に解決されるはずだからです。だからバイブルは「いつも主にあって喜びなさい」(ピリピ人への手紙4章4節)と語ります。
皆さんは最近大笑いをしましたか? 私は毎日何度も笑います。しかし、それでもストレスをたくさん感じます。もし私から笑いを取ってしまったとしたら、とっくにうつ病などの精神的な病気になってしまっていただろうと思います。笑っていると、いつの間にか嫌なことを忘れています。
お酒やタバコ、法に触れますが覚せい剤などを使って、一時的に気分を紛らわすのとは違います。二日酔いをしたり、効能が切れてきてイライラすることもありません。笑いは、心の奥底から心の中をきれいに掃除してくれます。
無理に笑っても効果があると思いますが、ポイントは、心から笑うことです。それは、前述のように、人生最大の問題が解決していますので、「今は問題があっても、やがて解決する!」あるいは「今のマイナスの出来事は、やがてプラスの出来事に変わる!」そう信じたら、深刻になりようがありません。
私が深刻になるのは、この問題解決の秘訣が、それを必要としている人に伝わっていないことに対してです。もちろん、その秘訣を知った上で、「興味がない!」と言われるなら仕方ありません。でも、知らないままでいてもらいたくないと思います。
もし仮に、不治の病の特効薬があり、不治の病にかかっている人がいるとします。その人の目の前に特効薬は置かれていますが、特効薬が自分の病気に効くとは知らされていません。それでは、目の前に薬はあっても、何の役にも立ちません。知ったら飲むでしょうし、あるいは、飲まない人もいるかもしれませんが、特効薬の存在を知らないということは悲劇です。
イエス・キリストが救い主であるかどうかを多くの日本の人が知りません。それを「単なる外国の宗教」とくくってしまって終わっています。私は1度でいいから、このイエス・キリストと対面し、イエスを知ってもらいたいです。その上で、「私は興味がない!」と言うのはその人の自由です。しかし、「知らなかった! もっと早く知りたかった!」と言って信じる人がたくさんいます。
昔こんなコマーシャルがありました。「あなたにもチェルシーあげたい」。私は、「あなたにもイエス・キリストあげたい」です。
どうぞ、ストレスは金属さえ壊してしまいます。ストレスを溜めない。ストレスを解消し、ストレスを味方に付けるような毎日を過ごせたらいいですね。
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